文科省、新学習指導要領を告示…聖徳太子は変更なし
文部科学省は3月31日、新学習指導要領を告示した。2月公表の改定案に寄せられた意見公募手続(パブリックコメント)を受け、「聖徳太子」から「厩戸王」への変更が見直された。そのほか、改定案からの修正点がWebサイトで公開されている。
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文部科学省は2月14日に学習指導要領の改訂案を公表し、3月15日までの期間、電子メールや郵便、ファックスなどを通じて、国民から意見の募集を行ったところ、合計1万1,210件の意見が寄せられた。パブリック・コメントの結果が電子政府の総合窓口「e-Gov(イーガブ)」で公開されている。また、寄せられた意見は3月31日~5月2日まで文部科学省で閲覧できる。
改定案では、聖徳太子について小学校は「聖徳太子(厩戸王)」、中学校は「厩戸王(聖徳太子)」と表記するとしたが、パブリックコメントを受けて、告示(最終案)では「聖徳太子」に統一した。また、中学校社会の「元寇」は「モンゴルの襲来(元寇)」に変えるとしたが、告示では「元寇(モンゴル帝国の襲来)」に修正した。
新学習指導要領は、小学校が平成32年4月から、中学校が平成33年4月から実施される。
なお、学校図書のWebサイトでは、学習指導要領の新旧対照表を公開しており、小学校と中学校の各教科の現学習指導要領と新学習指導要領の相違点が明らかにされている。
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