小学校英語「早期化」に75%の教員が賛成

 現在、小学5~6年生で行われている「外国語活動」を3~4年生に前倒しする「早期化」について、75%の教員が賛成していることが、イーオンが4月5日に発表した調査結果より明らかになった。

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「英語学習」の小学校3~4年生への前倒しについて(左:2017年調査、右:2016年調査)
「英語学習」の小学校3~4年生への前倒しについて(左:2017年調査、右:2016年調査) 全 3 枚 拡大写真
 現在、小学5~6年生で行われている「外国語活動」を3~4年生に前倒しする「早期化」について、75%の教員が賛成していることが、イーオンが4月5日に発表した「小学校の英語教育に関する教員意識調査2017」の結果より明らかになった。

 調査は、イーオンが2017年春に東京と岡山の2か所で開催した「小学校教員向け指導力・英語力向上セミナー」に申し込んだ現役小学校教員93名を対象に実施した。

 現在、小学5~6年生で行われている「外国語活動」を2020年より3~4年生に前倒しする「早期化」について、どう思うか聞いたところ、4人に3人にあたる75%が「賛成」と回答した。賛成の理由は、「小学校の早い段階から、英語の楽しさを感じさせることは大切だと思うため」「発音は早めに学ぶほうが身に付きやすい」など。一方、反対の理由は、「母国語の指導を最優先すべきだと思うから」「小学校において、英語に精通している教員が少ないから」などがあげられた。

 2020年に小学5年生からの英語が教科化され、成績がつく科目になることについては、「賛成」が60%、「反対」が40%と意見が割れた。賛成の理由は、「教科化することで、児童も教師もより真剣に取り組む」「中学校でいきなり教科として学ぶより系統的に学習できると思うから」など。一方、反対の理由は、「楽しさが半減してしまう。小学校は楽しい英会話活動が必要」「英語を指導できる教員や専科教員を配置してから教科化した方が良いと思う」などがあげられた。

 教員自身の英語スキルアップにかけられる時間は、「1日1時間未満」63%、「まったく取れない」22%、「1日1~2時間」14%、「1日2時間以上」1%と、学習時間確保に苦労しているようだ。

《工藤めぐみ》

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