中学生のインターネットの利用状況と依存傾向に関する調査は、横浜市の協力を得て市内の公立中学校148校のうち22校1万1,589人を対象に実施。1万596票の有効回答をもとに集計した。調査期間は平成27年2月18日~3月13日。ネット依存傾向については、米国の心理学者キンバリー・ヤング博士の提唱した20項目を参考に中学生向けに記述を調整したものを活用した。
また、LINEやTwitter、Facebookといったソーシャルメディア利用者は、依存傾向「高」に該当する割合が7.1%と高く、非利用者で「高」に該当する割合(1.5%)の4.7倍に相当する。
ネットの利用時間は、「スマートフォン」が125.7分ともっとも長く、「パソコン」40.2分、「タブレット端末」38.1%、「ガラケー」15.5%が続いた。いずれの機器もネット依存傾向が高いほどネット利用時間が長い。特に、スマートフォンでは依存傾向「高」が250.7分と全体の約2倍だった。
ネット利用により減少した時間は「睡眠時間」が23.3分ともっとも長く、「テレビを見る時間」8.6分、「家族と顔を合わせて話をする時間」1.5分が続いた。依存傾向「高」は、ネットを使い始める前に比べて、「睡眠時間」68.0分、「テレビを見る時間」31.7分、「家族と顔を合わせて話をする時間」25.9分と大きく減少している。