【大学受験2018】新設学部認可申請状況を分析、医療系人気が継続

 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は4月12日、「2018年度新設学部・学科認可申請状況」を掲載した。看護系を中心に医療系学部・学科の新設が続いていると分析。人気を集めそうな新設学部なども紹介している。

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 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は4月12日、「2018年度新設学部・学科認可申請状況」を掲載した。看護系を中心に医療系学部・学科の新設が続いていると分析。人気を集めそうな新設学部なども紹介している。

 文部科学省に3月末までに申請された2018年度開設予定の設置認可申請学部・学科は、学部が公立3大学、私立19大学、学科が私立5大学の計27大学。

 Kei-Netでは、「近年、医療系学部・学科の新設が続いており、今回もその傾向が継続している」と指摘。特に看護系の学部・学科は、2016年度に6校、2017年度に12校と新設が続き、2018年度も7校、新設予定の公立小松大学を含めると8校にのぼる。

 看護系のほか、2017年度に医学部を新設した国際医療福祉大学では赤坂心理・医療福祉マネジメント学部を新設。今回申請分のほかにも別途新設を予定している大学があり、2018年度も看護を中心に多くの医療系学部・学科の新設が見込まれると分析している。

 このほか、公立大学では名古屋市立大学が総合生命理学部を新設し、後期日程のみで募集する。周辺の名古屋大学理学部が後期日程を実施していないこともあり、併願先として人気を集めそうだという。

 2016年度に公立大学法人化した山陽小野田市立山口東京理科大学では、薬学部を新設する。学科は、薬剤師養成を目的とする6年制の薬学科1学科のみ。認可されれば、国内の大学では10年ぶりの薬学部新設となる。

 私立大学では、立命館大学が国際関係学部にアメリカン大学・立命館大学国際連携学科を新設する。国際連携学科・専攻は、外国の大学と連携して教育課程を編成し、学生は両大学に所属、学位も連名で授与される。2014年に大学設置基準が改正され、設置が可能になったが、学部段階では立命館大学が初となる。

 岡山理科大学は、獣医学部を新設。獣医学部は、国公立10大学、私立5大学と、全国的に設置大学が少ないため、注目を集めそうだと分析。また、大妻女子大学では、高齢化社会の中で「健康と美に関する課題に取り組むスペシャリストを育成する」という健康美学部を新設する。これまでにない学部であることから注目を集めそうとしている。

 認可申請された学部・学科は今後、文部科学省の大学設置審において審議され、順調に進めば8月に認可が下り、2018年度4月入学者を募集する予定。

《奥山直美》

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