マグロの皮で財布を開発、コードバン×近畿大学が協働

 兵庫県姫路市のコードバンと近畿大学は、近畿大学のブランドまぐろ「近大マグロ」の皮を利用した財布などの革製品を発表した。ブランド名は、英語で「魚」を意味する「PISCINE(ピサイン)」。

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コードバンと近畿大学が開発したブランド「PISCINE(ピサイン)」の財布
コードバンと近畿大学が開発したブランド「PISCINE(ピサイン)」の財布 全 1 枚 拡大写真
 兵庫県姫路市のコードバンと近畿大学は、近畿大学が開発するマグロ「近大マグロ」の皮を利用した財布などの革製品を発表した。ブランド名は、英語で「魚」を意味する「PISCINE(ピサイン)」。

 近大マグロとは、近畿大学水産研究所が1970年から研究を開始し、世界で初めて完全養殖に成功したというクロマグロ。食べるだけでなく、「所有する喜び」も提供するため、同大学はコードバンと協働し、皮を利用した革製品の商品化へ踏み切った。近畿大学によると、マグロの皮を利用した革製品の製品化は世界初。皮をなめす方法や個人による作品は過去にも例があるが、商品として販売するのは近畿大学が初めてだという。

コードバンと近畿大学が開発したブランド「PISCINE(ピサイン)」の財布

 製品はおもに近大マグロの皮を使用し、部分的にコードバン・ホースハイド(馬革)を使用。共同開発ならではの利点を生かし、堅牢性を高め、デザインに気品を与えるよう工夫した。

 開発にあたり、もっとも困難だったことは皮の裏側にある脂肪の除去。おいしさの秘訣である豊富な脂だが、加工後ににおいのもととなるため、開発時には慎重かつ丁寧に余分な脂を取り除いたという。

 L字ファスナー短財布は28,000円(税別)。そのほか、キーケースやコインケース、名刺入れなど5商品を揃えた。在庫少数のため、受注生産となる場合がある。4月28日から大阪市北区梅田の「THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE E-ma OSAKA」で販売している。

《佐藤亜希》

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