夏祭り・コンサートのサイリウム、液体の飛び散りに注意

 早いエリアではもう、夏休み。夏祭りの露天やイベント、コンサート会場で見かける「ケミカルライト(化学発光製品)」、いわゆるサイリューム(サイリウム)について、子どもが利用する際は液体の飛び散りに注意するよう消費者庁が呼びかけている。

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 早いエリアではもう、夏休み。夏祭りの露天やイベント、コンサート会場で見かける「ケミカルライト(化学発光製品)」、いわゆるサイリューム(サイリウム)について、子どもが利用する際は液体の飛び散りに注意するよう消費者庁が呼びかけている。

 ケミカルライトにはブレスレット型や棒状などの製品があり、軽く折り曲げることで発光する仕組み。しかし、消費者庁によると、折り曲げたときに製品が破損し、中の液体が飛び散って目に入り、炎症を起こすという事故が発生しているという。日本中毒情報センターによると、ケミカルライトに関わる子どもの事故は特に7月と8月に発生している。

 事故を防ぐため、子どもにケミカルライトを持たせる場合は、子どもの顔から離して軽く折り曲げ、物にぶつけたり、強く折り曲げたりしないように注意すること。保護者は製品の注意事項をよく読み、事故のないよう配慮したい。

 日本中毒情報センターによると、ケミカルライトに使用されている液体の成分は、「フタル酸エステル」などの溶剤が約90%、発光物質が0.16%、触媒(過酸化水素等)が約10%。毒性については、ひとつの商品に含有される液体の量が0.05~10ml程度のため、日本中毒情報センターは「故意に大量に摂取しない限り、経口摂取によって急性中毒症状を呈することは少ない」と述べる。しかし、「眼や皮膚に接触した場合は、刺激が強いのですぐに洗い流し、疼痛や炎症があれば受診」するよう注意している。

 よって、万が一ケミカルライトの中の液体が目に入った場合は、こすらずにすぐに流水で15分以上洗い流すこと。消費者庁は、子どもがケミカルライトを口に入れたり、噛んだりしないように気をつけるよう呼びかけている。

 消費者庁では、6歳以下の未就学の子どもに起こりやすいおもな事故と、その予防法などをまとめた「子どもを事故から守る!事故防止ハンドブック」を制作、公開中。子どもの安全に関するメールマガジン「子ども安全メール from 消費者庁」は、消費者庁の「子どもを事故から守る!プロジェクト」から無料で配信登録できる。

《佐藤亜希》

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