今回は、展示されていた文具の中から、見ていると思わず気持ちもアップする、注目の新製品をご紹介!
◆軽くて書き心地もよい「スマートキャンパス」
コクヨといえば、まずはノート。おなじみのキャンパスノートシリーズから新たに発売された「スマートキャンパス」は薄くて軽い。もともとは限定品として発売していたが、好評だったため、デザインを一新し、6月から定番商品として発売されたばかりだ。
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従来品と「スマートキャンパス」を実際に手にし、紙の厚さや、手に持ったときの重さ、書き心地などを比較すると、その特長を体感できた。1冊の重量差は大きくないかもしれないが、学生は科目数だけノートを持ち歩く必要がある。ノート1冊の重量差は毎日持ち歩くカバンの重さにも影響するので、体への負担も減りそうだ。
薄くて軽くなったといわれると、書き心地や文字の裏写りが気になるところだが、スマートキャンパスでは、原料の配合を工夫することで薄さと軽さを実現しているうえ、表面はなめらかで、シャープペンシルでもボールペンでも書き心地がよく、裏写りもしにくい。
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社会人には「大人キャンパス」もある。キャンパスシリーズのデザインを踏襲しながら黒・紺・グレーといった渋い色が、会議や打ち合わせの場に映えそうだ。カラーリングだけでなく、グラフや図解にも便利なドット入り罫線や方眼罫、アイデアを膨らませられる無地のノートは実用面も考えられていて、仕事の効率がアップしそうだ。
◆リングがやわらかな「ソフトリングノート」
ノートでもうひとつ紹介したいのが「ソフトリングノート」だ。折り返して使えるリングノートは、愛用者も多いのではないかと思う。しかし、通常のリングは金属製で、書くときに手にあたるのが気になる。カバンの中でもリングがかさばり、すっきり収納できない。
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「ソフトリングノート」はコクヨが独自開発した樹脂製のやわらかいリングのノートだ。これで金属製のリングノートの不満はほぼ解消される。「カラフル」のシリーズはピンクやライトグリーンといったカラーバリエーションが豊富なことも人気のひとつ。
6月から発売された新デザイン「ナチュラル」「クリア」「ビジネス」は、使う人の個性や利用シーンに合わせたラインアップだ。「ナチュラル」はクラフト表紙で横罫。「クリア」はシンプルな白基調の表紙で、横罫のほかに方眼ドット罫、「ビジネス」は黒の表紙でリングもブラックで統一し、横罫のほかに方眼罫があり、図やグラフなどが描きやすそうだ。
◆のり大改革…「ドットライナー」は充実のラインアップ
「のり」の使いやすさに大改革をもたらしたテープのり「ドットライナー」。ペンケースに入る小型のものから、業務用の長尺のもの、ノック式、スタンプ式など、あらゆるシーンで活用できる充実のラインアップだ。
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「ドットライナー」は手軽なのにしっかりした粘着力が便利で実用的だが、誰でも貼る位置を決めるときには、多少迷いがあるもの。そのため貼り直しができるタイプの「ドットライナー」も注目したい。貼ってしばらくするとのりが定着するので、はがれる心配はない。ノートにプリントを貼るときに使いやすそうだ。
さらに、貼ってはがせるタイプもある。のりの跡が残らない弱粘着性の「ドットライナー」は、メモ用紙などをそのまま付箋として利用できるので便利だ。
中でも限定柄は注目。「ことりカフェ」とのコラボで実現したインコがデザインされたものや、ハムスター、犬、猫など、かわいい動物の絵柄は揃えて欲しくなる可愛いデザインだ。
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◆オフィスの作業効率は書類の整理から
オフィスの書類管理や収納に便利なのは「KaTaSu」と「NEOS」のシリーズ。
「KaTaSu」は、クリヤーホルダーを中心に“個人書類”を整理・活用することで、書類の検索性を上げるためのファイリングシリーズ。クリヤーホルダーは書類に穴を開けずに管理できる点が便利だが、それがたまってくると机の上が平積みの書類だらけになってしまいがち。「KaTaSu」では、「見出しを書く・書類を立てる・不要な書類を捨てる」という3ステップで書類の検索性を上げ、効率的に働くことを支援する。
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「見出しを書く」という点では、身近にある付箋紙を挟み、簡単に見出しが付けられるタイプや、見出しラベルがきれいに揃えて貼れるガイド付きのタイプなど、工夫されたクリヤーホルダーが役に立つ。また、「書類を立てる」という点では、クリヤーホルダーを立たせて使える社内外の移動にも便利なドキュメントバッグや、取っ手の付いたファイルボックスをラインアップ。ファイルボックスには仕切りもついており、書類を左右に仕分けできるので「不要な書類を捨てる」という点で活躍しそうだ。
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デザインにこだわる人におすすめなのが、「NEOS」シリーズ。A4リフィル(クリヤーポケット)がスッキリとじられる2穴ファイルやタテ・ヨコ使い分けられるファイルボックスなど機能性はもちろん、カラー展開も豊富で、オフィス空間のトータルデザインについても考えられている。
◆フリーアドレスのオフィスに最適、おしゃれで多機能なモバイルバッグ
「mo・baco」は、ファイルボックスをフェルト生地で覆ったような形状に、取っ手が付いているモバイルバッグ。箱の広い部分の片面が大きく開くようになっており、移動先で中身の出し入れもしやすい。
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書類やペンケースといっしょに、ノートPCやタブレット、電源アダプターなどもまとめられる。会議スペースへの移動のほか、最近増えている座席がフリーアドレスのオフィスでは自分のPCや書類をまとめておくのに使える。ファイルボックスサイズなので、キャビネットにキレイに保管できるし、名刺が入るネームタグも付いている。モバイル環境が進み、オフィス内外の好きなところで仕事ができるという新しいスタイルに対応している。
◆ガジェット、アナログ文具、ランドセルまで
ガジェット好きなら注目したいのは緑色のレーザーポインター。本来赤色は遠くからでもよく見える光なのだが、プロジェクターで投影されたスクリーン上では波長が短い緑色のほうが見やすい。プレゼンではグリーンレーザーを好む人も多いのだが、グリーンレーザーは一般に電池の消耗が激しい。5月に発売した「レーザーポインター for PC
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昔ながらの文具も健在で、コクヨは伝票としては18年ぶりの新商品を発売する。飲食店ではオーダー端末で注文を処理するところが増えているが、店によっては紙の伝票で十分だったり、その方がかえって便利だったりする。そんなユーザーに向け、「お会計表」を7月に発売する。特長は、お会計票の端面を上にする“縦置き”にしても使える仕様。これまで当たり前だった平置きではなく、縦置きにすることで、用紙の端をつまんで取り出せるので1枚ずつ取り出しやすく、レジ周りの狭いスペースにも置きやすい。
応用範囲が広く根強い人気、というよりも、無くなっては困る文具のひとつに「丸型カラーラベル」がある。カラーラベルは色の付いた丸いシールだが、目印、インデックスとして直感的な区別をつけやすいので便利だ。コクヨのカラーラベルは、台紙タイプもあるが、4月に新発売したテープ型がオススメ。細長い台紙をひっぱると、カラーラベルが1枚ずつ出てくる。台紙から1枚ずつ剥がしたり、使いかけの台紙がバラバラになったり、といった煩わしさがなくなるのが嬉しい。
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最後に紹介したいのはランドセルだ。A4サイズが入り、軽くて丈夫というのは当然として、実用性を考えて、外側のポケットを減らしている。その分、メインの収納の幅を広げている。そのため、教科書などを入れた状態でも、水筒や図工の道具、図工の材料など、大きな物を入れられるスペースが確保できる。手提げなどの手荷物を減らすことができるので、忘れ物防止対策にもなる。収納部分は取り外し可能な仕切り板もあるので、分けて使うこともできる。
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文具好きの人が絶対にハマる、新しくて便利、デザインも優れている品々が並んでいた「コクヨメッセ2017」。ここでご紹介できたのはほんの少しだが、実際に使うのが楽しみになる新製品が盛りだくさんだった。みなさんにもぜひ、ここでご紹介した新製品を実際に手にとってみていただきたい。