「大学入学共通テスト」と基礎診断、旺文社がポイント解説
旺文社教育情報センターは、文部科学省が7月13日に発表した大学入試改革に関わる一連の資料を受けて、大学入学共通テストと高校生のための学びの基礎診断の実施方針、各大学個別入試のポイントをまとめて公表した。
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文部科学省は、7月13日に大学入試改革に関わる一連の資料として「高大接続改革の実施方針等の策定について」を公表。現行の大学入試センター試験に代わる新しい共通試験は「大学入学共通テスト」、高等学校基礎学力テストは「高校生のための学びの基礎診断」に決定した。
旺文社教育情報センターは、高校や大学現場では大学入試改革の実施方針を正確に読み込むことが重要であるとして、「共通テスト」「各大学個別入試」「基礎診断」の3つのパートに分けて解説している。
大学入学共通テストの重要ポイントは、「思考力」「記述式」「英語4技能」のほか、大学への成績提供が現行より1週間遅くなることだという。成績提供の後ろ倒しの影響は、私立大学に対してかなり大きく、入試日程を動かさざるを得ない大学も多いと予想される。最初の数年は競合校で日程が重なるなど混乱が生じ、大学にとっては合否判定の歩留まり予測が難しくなり、定員超過や定員割れにつながる可能性があると分析している。
各大学個別入試については、国公立大は2018年7月ごろの選抜要項の公表にあわせて入試予告が出始め、私立大はお互いのようすみがしばらく続き、相当後になるだろうと推測している。
高校生のための学びの基礎診断については、4ページにわたる実施方針のほとんどが民間利用についての記述にとどまっており、実施方法やテストの内容などは明確化されていない。「いったい何が確定事項なのか、不明点が多く残る」と疑問を呈している。
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