ソニー、新たな教育データシステムを開発…ブロックチェーン技術を活用
ソニーとソニー・グローバルエデュケーションは8月9日、IBMクラウド上で稼働する技術を利用して、教育データの安全な管理やデジタル成績証明書などの登録・参照ができるシステムを開発したと発表した。
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
今回開発されたシステムは、改ざんが困難な形で事実情報を登録する機能と、登録情報へのアクセスコントロール機能を有し、信頼性の確保を可能にするもの。信頼性・説明責任・透明性を担保しながらインターネット上の取引を効率化できる「ブロックチェーン技術」に基づいている。
IBMクラウド上で稼働するブロックチェーン技術「IBM Blockchain」を採用することで、児童生徒の教育データの安全な管理やデジタル証明書の共有が可能になる。そして、複数の教育機関が保有する児童生徒の学習状況を一元的に管理し、信頼性のある学習データやデジタル成績証明書などの登録・参照ができる。
たとえば、教職員が利用する「校務系システム」と児童生徒が利用する「学習系システム」の提供事業者が異なる場合でも、従来から蓄積されてきたデータをそのままに、安全に統合・連携し、利便性の高いサービスを構築できるようになる。
また、複数の成績データや学習・行動記録を、ある評価機関が人工知能(AI)で解析して、教育機関の授業計画・運営の改善案・プログラムを提供することなども考えられるという。
ソニー・グローバルエデュケーションは、「ブロックチェーン技術」が未来の社会基盤に大きな影響を及ぼす重要技術と捉えており、今回開発したシステムとさまざまな教育機関のシステムを連携させ、新たな教育インフラを創り上げていくとしている。
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