JKビジネスで働く子、高校生の約3割「これから増える」と回答…大阪府調査

 いわゆる「JKビジネス」について、当事者世代である高校生のうち約3割が、これから働く子が「増える」と感じていることが、大阪府が行った意識調査からわかった。一方で、7割以上が働かないかと誘われても「絶対ことわる」と答えていた。

生活・健康 高校生
「JKビジネス」という言葉を聞いたことがあるか(大阪府青少年・地域安全室青少年課 意識調査)
「JKビジネス」という言葉を聞いたことがあるか(大阪府青少年・地域安全室青少年課 意識調査) 全 7 枚 拡大写真
 いわゆる「JKビジネス」について、当事者世代である高校生のうち約3割が、これから働く子が「増える」と感じていることが、大阪府が行った意識調査からわかった。一方で、7割以上が働かないかと誘われても「絶対ことわる」と答えていた。

 いわゆる「JKビジネス」と呼ばれる営業形態では、女子高校生(JK)などがマッサージや添い寝をする、会話やゲームで楽しませる、時間制で散歩をするといった接客サービスが売り物となっている。一部の店舗では、青少年が性的被害やトラブルに巻き込まれる事例が確認されており、大阪府では対応策を探るため、当事者世代である高校生を対象とした意識調査を実施。5月~7月にかけて、府立および私立の高校のうち協力意向のあった9校で紙面による調査が行われ、高校生3,026名が回答。8月21日に調査結果が公表された。

 「JKビジネス」という言葉を聞いたことがあるか質問すると、54.7%が「聞いたことがない(初めて聞いた)」、20.1%が「聞いたことがあるが、どんな仕事かは知らない」と回答。「聞いたことがあり、どんな仕事かも知っている」高校生は24.3%だった。

 知り合いの15歳~18歳の子で「JKビジネス」で働いている子を見たり聞いたりしたことがある高校生は、「1度はある」が8.8%、「何度もある」が7.0%と15%ほどに達したものの、79.2%は「1度もない」と答えた。15歳~18歳の子で「JKビジネス」で働く子は、これから「増えると思う」高校生は31.1%。「減ると思う」は2.5%で、61.6%は「わからない」だった。

 働いてみないかと誘われたらどうするかを尋ねると、「絶対ことわる」が75.5%ともっとも多く、「悩むが、たぶんことわる」7.2%を合わせると、8割以上がことわると答えた。そのほかは、「条件が良ければ、働くかもしれない」4.5%、「条件が良ければ、働く」3.1%、「すでに働いている、もしくは働いたことがある」1.1%となっている。

 働いてる人はどんなきっかけで働くことになったと思うかを聞くと、1,000人以上の高校生が「好きなものを買ったり、遊びに行ったりするため」「生活費や学費のため」「友達に誘われて」と答えた。また、15歳~18歳の子が「JKビジネス」で働くことについては、1,000人以上が「風俗や危ない薬などの世界につながっていくかもしれず、危険だ」「親や家族を悲しませるかもしれない」と思っている一方で、587人が「お金のためだからしかたない」と感じていた。

《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集