Googleはこれまで、テクノロジーにより女性が直面する問題の解決を目指す「Womenwill」という、Googleアジア太平洋地域全体の取り組みを推進したきた。日本では「womanwill / japan」を立ち上げ、個人向けのeラーニングサービスや企業の経営層、人事に向けた「働き方改革」推進ガイドを提供してきた。
11月から行われる「Google テレワークトライアル」の施策は3つ。テレワークを体験できる「Google テレワークラウンジ」の開設と、テレワークに関する調査や事前・事後ヒアリング、そしてテレワーク促進のためのセミナーなどの開催だ。
Googleのテレワーク施策1:Google テレワークラウンジの開設
Google テレワークラウンジでは、テレビ会議システム「Chrome devices for meetings」を常設したミーティングルームの貸出しや、Googleの企業向けクラウド型グループウェア「G Suite」のデモアカウント提供、パソコン「Chromebook」を貸し出す。
テレワークラウンジは、テレワークの形態の3分類「モバイルワーク」「在宅勤務」「サテライトオフィス勤務」にあわせ、3つのゾーンに分かれる。
モバイルワークゾーンは、外出中や移動中などの空き時間を利用し、作業時間を確保したい者に向けたオープンスペース。サテライトオフィス勤務ゾーンには個人作業用の半個室スペース、テレビ会議もできる完全個室やミーティングルームを用意し、プライバシーが確保された場所で集中して仕事に取り組めるよう配慮した。家で仕事する感覚を体験したい者には、家具を配備し自宅のような空間を実現した在宅勤務ゾーンを提供する。在宅勤務スペースは、子ども連れでの利用も可能だ。
Google テレワークラウンジ 利用時間ほか詳細
場所:六本木ヒルズノースタワー 1階 屋外スペース
期間:2017年11月1日(水)~30日(木)
※11月1日はオープニングイベントのため利用不可
時間:平日 9:00~17:30/土日祝日 10:00~17:30※セミナー時間を除く
対象:テレワークを体験してみたい企業、団体、個人(誰でも利用できる)
※「在宅勤務」スペースでは子連れ利用も可能
エリア:モバイルワークゾーン/サテライトオフィス勤務ゾーン/在宅勤務ゾーン
利用方法:Webサイト「Google Telework Lounge」で確認すること(企業・団体利用のみ事前予約可能)
Googleのテレワーク施策2:テレワーク調査
テレワーク促進に向け、Googleはテレワークに関するニーズ、利用意向などに関する事前調査、および事後調査を実施予定。新しく開設するテレワークラウンジを利用する企業や利用者への調査を行うとしている。
なお、Googleは10月に「Google テレワークトライアル」の一貫として、テレワークの認知や実施状況に関する調査を実施。全国の20歳から59歳に対するインターネット調査の結果、テレワークの認知状況は「テレワークという言葉を聞いたことがある」が75%だったが、「内容まで知っている」割合は36%だった。調査対象者数は5,442名。
Googleのテレワーク施策3:テレワーク促進…学びの場を提供
平日夜には、テレワーク導入の課題などをテーマに、企業からのゲストスピーカーや有識者を招いたセミナーのほか、トークセッションを開催予定。テレワークに関する具体的なノウハウや、関連事項について学ぶ場を提供するとしている。
なお、「Google テレワークラウンジ」の開設期間中、土日祝日は子どもも一緒に参加できるテレワーク体験ツアーを開催予定。親子社会科見学のように、テレワークについて楽しみながら学ぶ場を提供する。「Google テレワークラウンジ」については、Webサイト「Google Telework Lounge」で確認できる。