ナガセ東京大学「革新的学びの創造学」未来社会協創基金を設立

 東京大学とナガセは2019年11月21日、連携事業を推進していくことを発表。「ナガセ東京大学『革新的学びの創造学』未来社会協創(FSI)基金」「ナガセ『革新的学びの創造学』寄附講座」の創設などに取り組む。

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(左)ナガセの永瀬昭幸代表取締役社長/(右)東京大学の五神真総長
(左)ナガセの永瀬昭幸代表取締役社長/(右)東京大学の五神真総長 全 4 枚 拡大写真
 東京大学とナガセは2019年11月21日、連携事業を推進していくことを発表。「ナガセ東京大学『革新的学びの創造学』未来社会協創(FSI)基金」「ナガセ『革新的学びの創造学』寄附講座」の創設などに取り組む。

 「ナガセ東京大学『革新的学びの創造学』未来社会協創基金」は、多様性を尊重し皆が活躍できる社会、すなわちインクルーシブな社会を構築するために、東京大学が持つ最先端の研究成果とナガセが持つ人材育成の経験やそこに関わる圧倒的な量のビックデータをベースとする。「国籍・性別・年齢・障害の有無などにかかわらず誰もが健康で自由を享受できる社会」「いつでも、誰でも、どこにいても最先端の教育を受けられる社会」の実現を目指す。

 「ナガセ『革新的学びの創造学』寄附講座」は東京大学内に創設し、新たな人材育成に必要な方法論を確立するとともに、AIや超高速ネットワークインフラを活用した革新的な学びの創造に取り組み、その成果を社会に発信する。具体的には、「学習やスポーツの大量のデータに基づくヒトの学びのメカニズムの解明」「学びのコツの効果的な習得方法と学び方の共有方法に関する研究」「多様な評価軸と効果的な学習とを両立する人材育成の方法論の確立」を大目標として具体的な教育研究を進める予定。

 より具体的な研究テーマの発掘にあたって、東京大学、ナガセ、および必要な専門家によるラウンドテーブルディスカッションを定期的に開催し、そこで提案された研究テーマについて新たな研究プロジェクトを立ち上げるなど包括的な連携に基づき、柔軟な展開を図っていく。またその成果に基づいて、ナガセと東京大学関連ベンチャー企業が協働することも検討する。

 これらの取組みについては、ナガセが東京大学の未来社会協創基金の中に設立するプレミアム基金を通して進めていく。プレミアム基金は、ナガセからの総額2億円(5年間合計)の寄付に基づき設立するものとし、東京大学・ナガセ両者のトップがリードする「ナガセ東京大学『革新的学びの創造学』未来社会協創事業運営協議会」のもとに実施計画を立て基金を運営していく。

《桑田あや》

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