文科省、教員のICT活用指導力向上のための研修プログラム公開
文部科学省は平成29年11月22日、ICTを活用した教育推進自治体応援事業の報告書を公表した。8地域による教員のICT活用指導力向上のための研修プログラムと25地域によるICT活用実践のモデルカリキュラムをWebサイトに掲載している。
教育ICT
先生
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
ICTを活用した教育の取組みに地域間で差異が生じており、自治体の状況に応じたサポート体制の構築が必要なことから、文部科学省は平成27年から2年間、ICTを活用した教育推進自治体応援事業に取り組んできた。「指導力パワーアップコース」では長野県や佐賀県など8地域、「ICT活用実践コース」では北海道や東京都世田谷区など25地域を実践地域に指定した。
「指導力パワーアップコース」は、教員のICT活用指導力の向上を目指す地方自治体による、教員のICT活用指導力向上のための研修プログラムなどを作成・実践する実証的研究の取組み。長野県と静岡県、岐阜県、愛知県名古屋市、兵庫県、奈良県、佐賀県、熊本県の8地域は、それぞれ教員養成課程を有する大学と連携して研修プログラムを策定した。たとえば、佐賀県は佐賀大学教育学部と連携して「将来を生き抜く力を身に付けた児童生徒の育成に向けて学び続ける教師であるための研修」をテーマに研修プログラムを策定した。
「ICT活用実践コース」は、ICTを活用した学びの実践体制の構築を図るためのモデルカリキュラムを策定する取組み。各自治体が選定したテーマに沿って、児童生徒の発達段階に応じた複数学年にわたるICTを活用した教育のモデルカリキュラム(年間指導計画)を策定して実践した。一例として、北海道では1年間の前半を教師によるICT活用を中心とし、後半から児童生徒によるICT活用に移行できるようにとの考え方のもとに指導計画を作成した。
なお、各自治体が作成した成果物は、全国の自治体の参考になるように、ICTを活用した教育推進自治体応援事業の委託事業者であるNTTラーニングシステムズの「教育ICT」Webサイトに掲載されている。
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