学校給食に悩む親子が急増、専用相談窓口開設

 日本会食恐怖症克服支援協会は2017年12月、保護者専用の相談窓口を開設した。人前でご飯を食べることができない「会食恐怖症」の克服支援をする日本会食恐怖症克服支援協会には、学校給食に悩む子どもを持つ保護者からの相談が急増している。

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日本会食恐怖症克服支援協会
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 日本会食恐怖症克服支援協会は2017年12月、保護者専用の相談窓口を開設した。人前でご飯を食べることができない「会食恐怖症」の克服支援をする日本会食恐怖症克服支援協会には、学校給食に悩む子どもを持つ保護者からの相談が急増している。

 「学校給食が原因で不登校になってしまった」「給食が嫌だから、学校に行きたくないと泣いてしまう」「給食を残してしまうと連帯責任があるようで、クラスメイトからのいじめの要因になりかねない」など、学校給食に関する悩みはなかなか理解、共感されにくいものが多いため、その悩みがより深いものになっている。

 会食恐怖症」は、人前でご飯を食べることができない精神疾患で、社交不安症の症例の1つとされている。会食恐怖症に悩む相談者の大半は学校給食でのネガティブな体験がきっかけとなっており、「お昼ご飯をみんなで食べるのが嫌だから」という理由で、進学や就職、恋愛、そのほかの社交機会で大きなハンディキャップを背負うことになるという。

 また、日本会食恐怖症克服支援協会には保育園や学校の先生から「子どもが給食を食べないときに、どう指導すればいいのかがわからない」といった相談も寄せられており、先生も指導に困っているようすがうかがえる。

 現状は具体的な解決策が広まっておらず、今後も給食指導をめぐる問題は増えていくと予想されていることから、日本会食恐怖症克服支援協会は2017年12月に専用相談窓口「親御さん向け対策グループ」を開設。実際の事例や相談者の声、具体的な解決策(指導方法)などの情報を、より詳しく提供していくとしている。

《外岡紘代》

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