初年度（入学年度）納付金とは、授業料、入学金、施設費およびその他毎年度納付する金額のこと。調査対象校は都内所在の私立中学校180校。休校中などの学校、特区事業認定校や特別支援学校は含まれていない。なお、コースなどによって学費が異なる場合はそれぞれ1校として計算しているため、延べ193校の平均額となっている。
平成30年度 都内私立中学校の初年度納付金
平成30年度初年度納付金（総額）は平均94万9,416円で、前年度（平成29年度）より4,223円増加した。各費目の平均は、「授業料」が前年度比3,370円増の46万8,090円、「入学金」が前年度比717円増の25万4,979円、「施設費」が前年度比2,049円減の4万207円、「その他」が前年度比2,185円増の18万6,140円。なお、初年度納付金には含まれないが、生徒非募集校を除いた192校の「検定料」の平均は前年度比71円増の2万2,880円だった。
平成30年度の初年度納付金、最高は187万3,000円
初年度納付金を「値上げ」した学校数は24校。そのうち、11校が「5％以上」、2校が「4％以上5％未満」、4校が「2％以上3％未満」、5校が「1％以上2％未満」、2校が「1％未満」の値上げを行っている。値上げ額の高い学校は、新渡戸文化の29万2,400円（値上げ率37.1％）がもっとも高く、ついで東京純真女子12万2,000円（同14.6％）、貞静学園12万円（同16.2％）、広尾学園（インターナショナルコース・アドバンストグループ）12万円（同11.2％）だった。
一方、「値下げ」を行った学校数は3校。「据置き」とした学校は166校ともっとも多く、全体の86.0％を占めた。10年以上初年度納付金（総額）を据え置いている学校は53校。武蔵野は25年連続、跡見学園は24年連続、慶應義塾中等部は22年連続。
初年度納付金がもっとも高い学校は、187万3,000円の玉川学園中学部（IBクラス）、ついで145万4,000円の成蹊（国際学級）、141万4,000円の早稲田大学高等学院中学部。一方、もっとも低い学校は54万8,000円の八王子実践、ついで59万8,000円の清明学園、60万8,000円のサレジオだった。
各校の学費一覧は、東京都Webサイトに掲載されている。
