【大学受験2018】大学の一般入試、求められるのは「英検」準2級・2級レベル
旺文社の教育情報センターは2017年12月18日、2018年度大学入試(一般入試、推薦・AO入試)における英語の外部検定利用に関する調査結果を報告。全大学の入試要項の分析を行ったところ、採用率は「英検」が高く、レベルは「準2級~2級」を基準としている大学が多かった。
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2018年度入試において外部検定を利用している大学数は、一般入試が152大学、推薦・AO入試が335大学だった。2017年度入試では一般入試110大学、推薦・AO入試314大学となっており、一般入試での増加が目立つ。
大学で利用できる外部検定の採用率をみると、「英検」が一般入試94.4%、推薦・AO入試97.1%と、ほとんどの大学で利用可能だった。一般入試では「英検」のほか、「TEAP」80.2%、「TOEFL iBT」81.5%、「GTEC CBT」81.5%なども採用率が高い。推薦・AO入試では「英検」のほか、「TOEIC」83.6%、「TOEFL iBT」78.0%などが高い傾向にある。教育情報センターでは一般入試について、大学入試向けに開発された「TEAP」をはじめ、多くの検定で採用率が上昇し、受験生の選択肢が増えてきたと解説している。
外部検定利用入試で求められる英語レベルは、一般入試が「2級」43.2%がもっとも多く、ついで「準2級」32.3%、「準1級」22.7%。推薦・AO入試では「準2級」44.7%がもっとも多く、ついで「2級」36.5%、「3~5級」9.5%で「準1級」は8.8%となっている。一般入試と推薦・AO入試のボリュームゾーンは、国が高校卒業時の目標として定める「準2級~2級程度」と重なる。また、一般入試のほうが推薦・AO入試よりやや高いレベルを求める大学が多い。
2021年1月には、センター試験に代わる「共通テスト」がスタートする。教育情報センターは、2018年には大学入試改革初年度の学年が高校に入学してくることに触れ、これから外部検定の取得熱が急速に高まっていくと予測している。
《黄金崎綾乃》
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