【センター試験2018】追試験・再試験は難しい?作問の基準とは

 平成30年1月13日・14日に実施された平成30年度(2018年度)大学入試センター試験の本試験。1月20日と21日には、一部の受験生を対象に追試験と再試験が実施される。本試験と比べ、追試験と再試験の出題難易度は変わるのか。

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センター試験2018のようす 写真は一橋大学国立キャンパス・西キャンパス前
センター試験2018のようす 写真は一橋大学国立キャンパス・西キャンパス前 全 3 枚 拡大写真
 平成30年1月13日・14日に実施された平成30年度(2018年度)大学入試センター試験の本試験。1月20日と21日には、一部の受験生を対象に追試験と再試験が実施される。本試験と比べ「難しい」と言われる追試験および再試験。実際に、その出題難易度は変わるのか。大学入試センターに聞いた。

 大学入試センター試験では、インフルエンザなどの疾病や負傷など、やむを得ない事情により受験できない者を対象に追試験を実施している。雪や地震などの災害やその他特別な事情により本試験を実施できなかった、または受験を完了できなかった場合は再試験を実施している。

 1月17日に大学入試センターが発表した追試験の実施予定によると、追試験の受験許可者数は480人。受験事由は疾病・負傷が466人、事故などが14人だった。再試験の受験対象者は141人で、そのうち39人が再試験を希望している。

センター試験の追試験・再試験は難しい?



 「追試験、再試験になると難易度が上がる」との意見があるが、大学入試センターによると出題難易度は「本試験と同程度に作問している」ため、本試験より難易度を高く定めているという事実はない。

 追試験および再試験の受験者数は、本試験の約60万人に比べ少なく、受験者の得点が平均点に影響しやすい。よって、年度によって平均点の高低差があり、「追試験、再試験は難しい(もしくは簡単)」といった意見があがるものと見られる。

難易度の基準は?



 本試験と追試験・再試験で出題される問題は異なるが、追試験と再試験で出題される問題は同じ。本試験、追試験・再試験のいずれの問題とも、難易度は平均点が60点(120点)となることを目安に策定しているという。

 大学入試センターが1月17日に発表した、受験者26万827人を対象とした平均点、最高点、最低点、標準偏差値などの中間集計によると、一部では平均点が60点以下の科目も見られた。しかし、作問には約2年をかけて取り組んでおり、中間発表の平均点を受けた直前での追加、差し替えなどの変更は行わない。

 平成30年度(2018年度)大学入試センター試験は今後、1月19日(金)に得点調整の有無を発表予定。現状、得点調整の対象教科・科目である「世界史B」「日本史B」「地理B」と、「現代社会」「倫理」「政治・経済」、「物理」「化学」「生物」「地学」の間に20点以上の平均点差は見受けられず、得点調整は行わない可能性が高い。平均点や受験者数などの最終発表は2月1日(木)に実施する予定。

《佐藤亜希》

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