非課税世帯が対象の「奨学給付金」私立高校生2万人が受給漏れ
都道府県が低所得世帯の高校生を対象に支給する「高校生等奨学給付金」に受給漏れがあることが、文部科学省の調査結果より明らかになった。平成28年度は私立高校生だけでも約2万人にのぼるという。
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
高校生への修学支援として、国公私立問わず高等学校などに通う一定の収入額未満の世帯の生徒に対して、授業料に充てるために国が支給する「高等学校等就学支援金(就学支援金)」がある。これに加え、授業料以外の教育費に充てるために非課税世帯を対象に都道府県が支給する「高校生等奨学給付金(奨学給付金)」もある。いずれも返済不要だが、申請をしなければ支援が受けられない。
平成28年度における「就学支援金」の支給実績をみると、私立に通う非課税世帯の生徒は15万1,190人。しかし、「奨学給付金」の支給実績は、私立に通う生徒が13万2,732人で、差分の1万8,458人は「就学支援金」と「奨学給付金」の両方の受給資格があるのに「就学支援金」しか受け取っていなかった。
文部科学省では、「高校生等への修学支援」というWebページを掲載し、就学支援金や奨学給付金、そのほかの修学支援策について紹介している。
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