中部初、高校生までの発達障害を支援「LITALICOジュニア」2/1開設

 ソーシャルスキル&学習教室「LITALICOジュニア」は、中部地方で初めての開設となる「名古屋伏見教室」を2018年2月1日にオープンする。発達面で課題のある未就学児から高校生を対象に、学習やソーシャルスキルトレーニングのサービスを提供する。

教育・受験 未就学児
LITALICOジュニアでの学びのようす(イメージ)
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 ソーシャルスキル&学習教室「LITALICOジュニア」は、中部地方で初めての開設となる「名古屋伏見教室」を2018年2月1日にオープンする。発達面で課題のある未就学児から高校生を対象に、学習やソーシャルスキルトレーニングのサービスを提供する。

 2011年にスタートしたLITALICOジュニア」は、障害者向け就労支援事業や子どもの可能性を拡げる教育事業を全国展開するLITALICO(リタリコ)が運営する学習教室。2012年に文部科学省が行った調査によると、公立学校の通常学級に通う小中学生の6.5%に発達障害の可能性がある。そこで、LITALICOはADHDやアスペルガー症候群、自閉症など発達に課題のある子どもでも安心して通うことができるよう、2018年1月時点で首都圏と関西地方に計97拠点を構えている。同時点での利用者は、8,000名以上にのぼるという。

 今回、地域からの多くの要望を受け、初めての中部地方拠点となる「名古屋伏見教室」を開設。児童福祉法に基づく「児童発達支援事業」(未就学児対象)、「放課後等デイサービス事業」(小学生~高校生対象)として運営する。児童福祉法で定められている給付を受けられるため、利用者は週1回の利用の場合、月平均4,500円程度の実費でサービスを受けることが可能。月曜日から金曜日は「児童発達支援事業」を、土・日曜日は「放課後等デイサービス事業」を提供し、未就学から学齢期まで共通の指導員が対応することで一貫したサポートを行う。

 LITALICOジュニアでは、子どもの発達課題に対して、行動観察や保護者への聞き取りを通し問題の背景にある要因から明らかにする。その結果をもとに、子どもひとりひとりに個別の指導計画を作成し、子どもが主体的に楽しく学べるよう開発された独自教材などを用いて、個別と集団を組み合わせた指導を実施。学習指導のほか、発達段階に応じた生活スキルや対人コミュニケーションなどのソーシャルスキルのサポートも行っている。

 サービスの利用には、在住の市区町村で通所受給者証の申請手続きを行い、通所受給者証を取得する必要がある。発行に際しては医師の診断書または相応の相談機関などの意見書が必要となる場合もあり、申請から受給者証の発行には数週間かかることがあるという。詳しくは各教室や自治体にて確認することをお勧めする。

《畑山望》

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