大学入学共通テスト、試行調査「英語」問題・正答率速報を公表
大学入試センターは平成30年3月14日、「大学入学共通テスト」の導入に向けた試行調査(プレテスト)の外国語科「英語」について、問題や正答率の速報を公表した。筆記(リーディング)はすべて英語で出題され、リスニングは読み上げ回数が異なる2種類の問題が実施された。
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
試行調査の「英語」は平成30年2月13日~3月3日、全国158校の高校と中等教育校が高校2年生を対象に実施し、6,303人が受験した。同時期に視覚特別支援学校の生徒を対象に点字問題の試行調査も実施している。
試験は、筆記(リーディング)とリスニングで構成。試験時間は、筆記80分、リスニング30分。リスニングは、読み上げ回数がすべて2回の「バージョンA」と1回読みの問題と2回読みの問題が混在する「バージョンB」の2種類で実施された。
筆記は、すべての問題を英語で出題。Webサイトや新聞記事を題材とした問題などがあり、必要な情報を読み取る力や要約する力などが問われた。問題ごとの正答率は、3月8日時点の速報値で93.1%~6.2%。
リスニングは、対話や議論を聞かせる問題などが出題され、必要な情報を把握し、要点を整理、判断する力などが求められた。問題ごとの正答率は、3月8日時点の速報値で92.5%~3.2%。バージョンAとバージョンBの正答率に10ポイント以上差が出る問題もあった。
大学入試センターでは、今回出題した構成や問題が、平成32年度からの大学入学共通テストにそのまま受け継がれるのではなく、試行調査の解答状況など分析を踏まえて検討するとしている。平成30年度は、大学入学共通テストの試験会場となる大学を実施会場として、実施運営などを含めた総合的な検討を行う予定だという。
なお、試行調査の問題や正答表などは、大学入試センターのWebサイトで公開している。
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