子どもとスマホ、保護者の心配は…NTTドコモ調査

 NTTドコモ モバイル社会研究所は2018年3月12日、「子どものICT利活用の検討」についての調査結果を公表した。子どもがスマートフォンや携帯電話を利用することで保護者が心配なのは、投稿トラブルや個人情報など「ネットでのコミュニケーション」であった。

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子どものスマホ・ケータイ利用で心配に思うこと
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 NTTドコモ モバイル社会研究所は2018年3月12日、「子どものICT利活用の検討」についての調査結果を公表した。子どもがスマートフォンや携帯電話を利用することで保護者が心配なのは、投稿トラブルや個人情報など「ネットでのコミュニケーション」だった。

 「子どものICT利活用の検討」についての調査は、関東1都6県に在住する小中学生とその保護者を対象に2017年10月に実施した。有効回答数は500組。NTTドコモ モバイル社会研究所のWebサイトでは、「子ども調査レポートNo4」として結果を公表している。

 「子どものスマホ・ケータイ利用で心配に思うこと」を保護者に尋ねた結果では、「投稿内容で友達とトラブル」「子ども自身の個人情報の公開」「不適切な出会い系サイトなどの閲覧」「交友関係を把握できない」など、ネットでのコミュニケーションを心配する保護者が多く、6~8割にのぼった。小学校低学年は「投稿内容で友達とトラブル」が89%と、9割の保護者が心配していた。

 小学校低学年では、「使い過ぎ(長時間の電話)」「料金」も多く、8割を占めた。ただ、ネットでのコミュニケーションや料金など、いずれの項目も小学校低学年、小学校高学年、中学生と、子どもの学年があがるにつれて減少する傾向にあった。

 小中学生の「LINEに関する意識」では、「LINEを使っている友達とは連絡が取りやすい」がもっとも多く、中学生では78%に達した。「自分たちで撮影した写真や動画を一緒に楽しめる」「LINEを使っている友達とは仲良くなりやすい」と答えた中学生も3割近かった。その一方で、「友達からのメッセージを読んだら、早く返事を返さないといけないと思う」「友達からの通知が届いていないか気になる」との回答も1割あった。

 調査結果を受け、NTTドコモ モバイル社会研究所では「スマホ利用について、親が関与することにより、安全な使い方を伝えるとともに親子間のスマホルールを話し合ってみる必要があるのではないでしょうか」とコメント。小中学生が安心・安全にスマートフォンを利用するためのガイドや教室の活用も呼び掛けている。

《奥山直美》

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