大学入学共通テスト「試行調査」自己採点の不一致率は最大3割
大学入学共通テスト導入に向けた試行調査(プレテスト)の結果に関して、最大3割の受検生が自己採点を正しくできなかったことを受け、文部科学省の林芳正大臣は平成30年3月27日、より本番に近い形で平成30年11月に試行調査を実施し、検証を重ねる考えを示した。
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試行調査は平成29年11月13日~24日、全国1,889校の高校や中等教育学校において、国語、地理歴史、公民、数学、理科を実施。平成30年3月26日に結果が公表された。
結果報告では、国語と数学の記述式問題について、自己採点と採点結果の一致率も分析している。国語の一致率は68.7%~78.5%、数学の一致率は88.7%~95.9%。国語では最大31.3%の不一致率が見られ、3割の生徒が正しく採点できなかったことがわかった。
これに対して、3月27日に行われた記者会見で林大臣は、自己採点の一致率が低い要因について「今回の記述式の問題は、解答に必要な場面や条件設定としてどの程度まで複雑にできるか検証するということが1つのおもな目的であったために解答や正答の条件等が受検生にとって複雑なものになったためであると考えられる」と説明した。
自己採点は受検生が出願大学を選ぶ際の大きな目安となることから、一致率が高いことが望ましい。よって、今後は自己採点の改善に向けて、作問や正答の条件の作り方などを工夫する意向を明らかにした。平成30年11月により本番に近い形で再度、試行調査を実施することを明らかにした。
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