事典・図鑑ランキング、トップ20にイマドキ型図鑑

 入学・進級祝いや贈り物として重宝される事典や図鑑。リセマムはハイブリッド型総合書店hontoの協力を受け、2018年1月から3月上旬に多く売れた人気の事典・図鑑ランキングを発表する。

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 入学・進級祝いや贈り物として重宝される事典や図鑑。リセマムはハイブリッド型総合書店hontoの協力を受け、2018年1月から3月上旬に多く売れた人気の事典・図鑑ランキングを発表する。ランクインした事典・図鑑のうち、特に注目のものはhonto広報担当 土佐勝彦氏に話を聞いた。

honto「事典・図鑑ランキング」2018春



 「事典・図鑑ランキング」は、ハイブリッド型総合書店hontoで販売する事典・図鑑について、2018年1月1日から3月7日の期間における電子、通販、店舗売上げトップ20を集計したもの。

 売上げ順に事典・図鑑を調査したところ、1位から3位は今泉忠明氏が監修する「いきもの」関連の事典および図鑑が独占した。それぞれ、1位は「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」(高橋書店)、2位は「おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典」(高橋書店)、3位は「泣けるいきもの図鑑 ぜんぶホント!生命のふしぎ」(学研プラス)。同氏監修の図鑑は、17位に「動物(学研の図鑑LIVE)」(学研プラス)もランクインしている。

 4位は塩見一雄ほか指導・執筆「危険生物 (小学館の図鑑NEO)」(小学館)、5位は青木伸生監修の「まんがことわざ大事典(小学生おもしろ学習シリーズ)」(西東社)だった。

honto「事典・図鑑ランキング」2018/1/1~3/7の売上順に集計した 情報提供:ハイブリッド型総合書店honto 画像作成:リセマム編集部
画像:honto「事典・図鑑ランキング」 トップ20

 図鑑では「小学館の図鑑NEO」「講談社の動く図鑑MOVE」「講談社の動く図鑑EX NEO」「学研の図鑑LIVE」がトップ20の半数を占めた。人気の図鑑の多くには、ビジュアルコンテンツを収録したDVDの付属や、ARを利用した3D映像で学ぶ仕掛けが見られた。

トップ5、おすすめポイント



 たくさんの事典・図鑑が販売されているなか、トップ5に入った事典・図鑑はどのようなものなのだろうか。ハイブリッド型総合書店honto広報担当の土佐勝彦氏に話を聞いた。

おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典


今泉忠明(監修)、下間文恵(絵)、徳永明子(絵)、かわむらふゆみ(絵)
高橋書店
 「進化」というちょっと難しく感じる内容を、「ざんねん」という特徴にフォーカスして、おもしろおかしく紹介しています。イラストが豊富なため、本が苦手な子どもでも夢中になりやすく、大人も知らなかった生き物トリビアが満載なので、一緒に感想を話しあっても楽しいと思います。

おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典


今泉忠明(監修)、下間文恵(絵)、フクイサチヨ(絵)、ミューズワーク(絵)、丸山貴史(文)
高橋書店
 「ざんねんないきもの」シリーズの続編です。生き物の意外な素顔に親近感がくような興味喚起がパワーアップしています。紹介されているカピバラのネタは、思わず試してみたくなること請け合いです。「弱くても、生き残れる」能力は、学校や社会生活に通用するかも!?

泣けるいきもの図鑑 ぜんぶホント!生命のふしぎ


今泉忠明監修
学研プラス
 生き物の生活や子育て、体型などを「泣ける」という特徴にフォーカスしてほっこりするエピソードを紹介しています。絶滅に触れている章もあり、人間と生き物について考えるきっかけにもなります。

危険生物 (小学館の図鑑NEO)


塩見一雄(ほか指導・執筆)、夏秋優(ほか監修協力)
小学館
 子どもが興味を持つ鉄板ネタである大型の生物や、毒を持つ生物を中心に紹介しています。山や海に出かける前に見ておくと、危険防止にも役立ちます。ドラえもんやのび太が登場するDVD付きで、大迫力の映像も楽しめます。

まんがことわざ大事典 (小学生おもしろ学習シリーズ)


青木伸生(監修)
西東社
 言葉で聞くだけではピンとこない「ことわざ」を子ども目線によるマンガで解説しています。「よく聞く言葉だけど、どんな意味や由来があるの?」という疑問に答えてくれるので語彙が豊かになり、生活の知恵も身に付きそうな内容です。

事典・図鑑で好奇心を刺激、近年の販売傾向



 土佐氏は近年の事典や図鑑の販売動向について「子どもだけが楽しむものではなく、大人が見ても楽しめるものが増えてきています」と述べる。具体的には、テーマをより深掘りし、おもしろネタを取り上げる工夫が凝らされている点や、デジタル技術を駆使し、ビジュアル化やポータビリティ化が進んでいる点をあげた。

 また、DVDの付録だけでなく、アプリと連動し、スマホやタブレットを本にかざすとARで3D映像が動くなど、画期的な仕掛けが登場したことも、ここ数年に見られる人気図鑑の傾向だという。

 今後の事典・図鑑利用について、土佐氏は「今後は、外出先でスマホと連動させて現物と図鑑を見比べ、両者を結びつけて理解を深めるという学び方が一般的になっていくかもしれませんね」と予想。事典や図鑑を見ながら、親子一緒に盛り上がってほしいとしている。

協力:ハイブリッド型総合書店honto

《編集部》

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