小児救急でんわ相談は、休日や夜間の急な子どもの病気や怪我にどう対処したらよいのか、病院の診療を受けたほうがいいのかなど判断に迷ったときに、小児科医師や看護師に電話で相談できるもの。全国同一の短縮番号「#8000」にかけることで、発信元の都道府県の相談窓口に自動転送されて、子どもの症状に応じた適切な対処方法や受診する病院などのアドバイスが受けられる。

画像:小児救急でんわ相談の実施状況
厚生労働省研究班と日本小児科学会が監修したWebサイト「こどもの救急(ONLINE-QQ)」は、生後1か月から6歳までの子どもが休日や夜間などの診療時間外に病院を受診するかどうか、判断の目安を提供している。「発熱」「けいれん・ふるえ」「腹痛・便秘」「誤飲」「虫に刺された」「頭を強くぶつけた」など19種類の症状から子どもの状態に近いものを選び、各症状のページに書かれている項目にあてはまるものをすべてチェックし、「結果をみる」ボタンをクリックすると、対処方法が表示される。
たとえば、「虫に刺された」を選ぶと、蜂の場合は針を抜いて流水でよく洗い、毒を絞り出して消毒することなどの処置方法が記載されている。処置を試した後で、「かゆがる以外の症状がない」「呼吸がしづらく息苦しそうだ」など5項目から当てはまるものにチェックすると、「救急車で病院に行く」「自家用車・タクシーで病院に行く」「自宅でようすをみる」といった対処方法や看病ポイントが表示される。
ゴールデンウィークや夏休みなど長期休暇の前に、子どもの急な異変に相談できる電話窓口やWebサイトをあらかじめ知っておくと安心だ。