母親のスマートフォン利用に関する意識調査は、1歳から4歳の子どもを長子に持つ、20代から30代の「スマートフォンを利用している」母親を対象に実施し、1,000サンプル(20代・30代の時短勤務含む正社員・専業主婦の計4グループ各250名)の有効回答を得た。調査時期は2018年4月中旬。
子どもと一緒に遊ぶとき、子どもの写真・動画撮影以外でスマートフォンを操作することがあるか聞いたところ、「よくある」17.7%と「たまにある」48.2%の計65.9%があると回答した。一方、「まったくない」9.6%と「あまりない」24.5%の計34.1%がないと回答した。
子どもと遊んでいる時間全体のうち、平均で平日17.4%、休日15.8%の時間でスマートフォンが利用されていた。また、正社員の母親では平日の「スマホながら遊び」の時間が遊びの全体時間の20.2%を占め、専業主婦の回答者よりも高かった。
子どもと一緒に遊びながら、スマートフォンを何の目的で操作しているか聞いたところ、「メッセージ・メールの閲覧」が50.6%ともっとも多く、「Web検索」48.3%、「SNSの閲覧」42.0%が続いた。年代別にみると、20代では「SNSの閲覧」52.7%、「メッセージ、メールの閲覧」47.9%、「Webの情報収集・閲覧」46.2%がトップ3だったのに対し、30代では「メッセージ、メールの閲覧」53.3%、「Webの情報収集・閲覧」50.6%、「SNSの閲覧」30.8%と年代によって差があった。
子どもと遊んでいる時間にスマートフォンを利用する理由については、「子どもが一人遊びをしているから」が54.9%ともっとも多く、「すぐに知りたいことがあるから」41.9%や「緊急性が高いことに関わっているから」12.2%といった、すぐに利用が必要となる理由を上回った。
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画像:子どもと遊んでいる時間にスマートフォンを利用する理由
子どもと遊んでいる時間にスマートフォンを利用することについては、「良くない」24.9%と「あまり良くない」54.8%の計79.7%が良くないと回答した。その理由は、「子どもに寂しさを感じさせてしまうと思うから」といった子どもの感受性への影響に関することが多くあげられた。一方、7.0%は「問題ない」、13.3%は「仕方がない」と回答した。
ボーネルンドは、「『スマホながら遊び』では、画面に目が行き子どものようすを見落としがちになりますし、最近ではスマートフォンから得られる育児情報に捕らわれ、目の前の子どものようすをしっかりと見ることができないケースもあります。育児のちょっとした悩みは、目の前の子どもをよく見れば解決できることも多いかもしれません」と考察している。