総務省「地域におけるIoTの学び推進事業」に係る採択候補19件を決定

 総務省は2018年6月29日、2018年度から新たに実施する「地域におけるIoTの学び推進事業」の実証事業に係る採択候補を決定したことを発表した。企画案は2018年4月10日から5月18日までの期間で公募を行い、応募件数86件のうち19件を採択候補として決定した。

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 総務省は2018年6月29日、2018年度から新たに実施する「地域におけるIoTの学び推進事業」の実証事業に係る採択候補を決定したことを発表した。企画案は2018年4月10日から5月18日までの期間で公募を行い、応募件数86件のうち19件を採択候補として決定した。

 「地域におけるIoTの学び推進事業」では、地域で児童生徒および地域住民がプログラミングなどのICTに関し、世代を超えて知識・経験を共有するための仕組み「地域ICTクラブ」の構築に向けて、活動に必要なメンター、教材、端末・通信環境、会場を継続的に提供できるように、地域の産官学などによる支援体制を検証するため、企画案の公募を行った。

 公募は2018年4月10日から5月18日まで実施し、外部有識者による評価会の結果を踏まえ、自治体・NPO法人・民間企業などから応募があった86件のうち、19件を採択候補として決定した。選定では、事業内容のモデル性、実施体制の妥当性、事業の継続性などの観点で優れており、高齢者と社会人・子どもなどの学び合いによる各々の知見の共有、障害者に対する理解の促進などの発展的な取組みにつながる提案に着目した。

 採択候補となった企画案は、北海道では十勝EdTechコンソーシアム(帯広コア学園)による「地場産業(大規模農業、牧畜業)の後継者となるICT人材の育成」、東京都・神奈川県ではヒラメキICTクラブ(全国中学校理科教育研究会支援センター)による「教員OBの経験を活かし、学校の外部支援組織と連携したモデルの構築」など。採択候補の一覧は、総務省のWebサイトにて確認できる。

総務省 「地域におけるIoTの学び推進事業」実証事業に係る採択候補の決定
画像:採択候補の一覧

 総務省は今後、採択先候補である実施主体に提案内容の遂行に支障がないかを確認したうえで最終的な採択の決定を行い、採否の結果を通知する。採択された事業について、総務省と採択先候補との間で仕様書および契約条件の調整を行ったうえで請負契約を締結。履行期間は、契約締結日の翌日から2019年3月15日までとしている。

《桑田あや》

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