ここでは、家庭にある納豆を使ってすぐにできる「自家製納豆を作る」方法をご紹介。自由研究テーマ選定の参考にしていただきたい。
自由研究:中学生向け 小学生向け
大豆と納豆菌で発酵のしくみを調べる~自家製納豆を作ってみよう~
第2分野【生物】実験・観察
制作時間:3日間 難易度:★★★
納豆は蒸した大豆に納豆菌を加えて作った食べもので、独特のねばり気があります。このねばり気は、どのようにして生まれるのでしょうか。市販の大豆と納豆を使ってオリジナル納豆を作ってみましょう。
用意するもの
大豆100g 納豆1g(2~3粒) 鍋 小鉢(水筒の口よりも小さいもの) 広口のステンレス水筒 タオル ハンドタオル ビニール袋
そのほかのもの アルミはく、つまようじ、温度計、お湯、はし
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実験1 やってみよう 大豆を発酵させて自家製納豆を作る
★手順 全6工程
納豆の独特のにおいやねばり気を出すためには、どのような条件が必要なのでしょうか。
大豆を発酵させた自家製の納豆を作りながら、納豆ができる条件を確かめてみましょう。
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よく洗い、ひと晩水にひたした大豆を、弱火で3~4時間煮る。
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45度に温めたお湯500mL をビニール袋に入れて口をしばり、保温用水筒に入れる。さらに断熱用のハンドタオルをのせる。
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煮た大豆のお湯を切り、納豆2~3粒を加えてかき混ぜる。水筒の口より小さな小鉢にあけ、水筒の中に置く。
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アルミはくでフタをしたら、数カ所空気が入るようにつまようじで穴を開ける。さらにタオルをかぶせて、24時間保温する。
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納豆を水筒から取り出し、よくかき混ぜる。水筒にもどし、さらに冷蔵庫に24時間入れる。
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納豆を冷蔵庫から取り出して、においやねばり気を調べる。
うまくいかないときには
水筒のフタを閉めないように
●使用する容器はあらかじめよく洗っておきましょう。容器に雑菌がついていると、納豆菌がうまく繁殖しません。
●納豆菌が呼吸できなくなるので、水筒のフタは閉めないようにしましょう。
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実験2 やってみよう 自家製ヨーグルトを作る
★手順 全4工程
わたしたちの身のまわりには、細菌の発酵を利用した食べものが数多くあり、納豆もそのひとつです。
では、次に、乳酸菌の発酵を利用した自家製ヨーグルトを作ってみましょう。
用意するもの
ヨーグルト(砂糖やゼラチンを使っていないもの)、保温用水筒(魔法ビン)、温度計、鍋、大さじ、さいばし、コンロ、牛乳(500mL)
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牛乳500mLを鍋で40度に温める。
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市販のヨーグルトを大さじ1ぱい加え、よくかき混ぜる。
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中をよく洗った保温用水筒や魔法ビンに入れて8時間置く。
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ヨーグルトになっているので、保温容器から取り出し、冷蔵庫で冷やす。
レポートのまとめかた
実験1で、材料として使った大豆は、どのように変化していくでしょうか。6時間ごとに容器の中を見て、ねばり気やにおいを調べて記録しましょう。
実験1で、保温する温度を変えると、納豆はできるでしょうか。30度以下や50度以上で試してみて、その結果をまとめましょう。
発行:永岡書店
<著者プロフィール:野田 新三(のだ しんぞう)>
1970年大阪生まれ。不思議に思ったことは「自分で確かめたい」という気持ちから、理科に興味を持つ。95年千葉大学大学院教育学研究科を修了後、理科の教諭として教壇に立つ。