【全国学力テスト】H30年度結果公開、夏休み明けから活用を

 文部科学省は2018年7月31日、小学6年生と中学3年生を対象に4月17日に実施した2018年度(平成30年度)「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果を発表した。国公私立の平均正答率や都道府県別の結果を公開している。

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 文部科学省は2018年7月31日、小学6年生と中学3年生を対象に、4月17日に実施した2018年度(平成30年度)「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果を発表した。国公私立の平均正答率や都道府県別の結果を公開している。

 2018年4月17日に調査を実施した児童生徒数および学校数は、小学生が104万3,420人・19,583校、中学生が100万8,090人・10,040校。児童生徒を対象に、国語、算数・数学、理科および質問紙調査を行った。理科の実施は2015年度以来3年ぶりの実施にあたる。国語と算数・数学では、おもに知識を問うA問題と、活用能力を問うB問題を設定している。理科はA、Bを一体的に問う出題とした。

 4月17日実施調査結果によると、小学校全国(国公私立)の教科別平均正答率はそれぞれ、国語Aが70.9%、国語Bが54.8%、算数Aが63.7%、算数Bが51.7%、理科が60.4%。中学校全国(国公私立)の教科別平均正答率はそれぞれ、国語Aが76.4%、国語Bが61.7%、数学Aが66.6%、数学Bが47.6%、理科が66.5%だった。なお、同平均正答率は、4月18日移行に実施した調査結果は含まない。

 例年、調査結果は8月末に公開していたところ、教育現場が夏期休業を利用して結果分析や学習改善を計画できるよう、2018年度から7月末の公開に前倒しした。各都道府県は今後、調査結果をもとに授業の見直しを図る見込み。国立教育政策研究所のWebサイトでは、調査結果のほか、調査問題とその回答や解説資料も公開中。過去の調査結果や授業アイデア例、調査で特徴的な結果を示した学校における取組事例集なども掲載している。

 なお、2018年5月には全国学力テストの英語予備調査が実施された。6月27日開催の文部科学省の専門家会議によると、対象となった136校のうち、15校で機器の不具合などのトラブルがあった。英語予備調査は、2019年度(平成31年度)全国学力テストにおいて、中学校英語調査を確実かつ円滑に実施するために行われたもの。

《佐藤亜希》

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