自殺総合対策推進センターによる通学適齢期の自殺者数に関する分析は、統計法第33条による申請に基づき提供を受けた、1973年から2016年の人口動態調査の調査票情報につき独自集計を実施。小学校から高校までの通学適齢期の自殺者数について分析した。なお、1973年のデータには沖縄県のデータが含まれず、分析の対象外とした。
日別に自殺者数をみると、小学校から高校までの通学適齢期では、9月1日の自殺者数がもっとも多い。学校段階別では、中学生と高校生は9月1日、小学生は11月30日の自殺者数の割合がもっとも多く、学校段階によっては、必ずしも9月1日に自殺者数が最多というわけではないことが示された。
これらの結果から、自殺総合対策推進センターは「9月1日という特定の日に関連した取組みに限らず、夏休み後半から夏休み明けの時期にかけて、児童生徒の自殺防止に向けた取組みを進めていくことが求められる」と考察している。