滋賀のお魚ヨシノートを徹底解剖!
滋賀のお魚ヨシノートは、滋賀県立琵琶湖博物館とのコラボ製品として2015年の夏に誕生しました。学用に最適なB5サイズ。中紙に、琵琶湖・淀川水系のヨシを紙の原料の一部に使用しており、罫線は、小学生の勉強用ノートとして使える5mm方眼(10mm実線入り)を採用しています。表紙には、博物館の人気のポスターを基に、表と裏で琵琶湖と滋賀県内の川に生息する77種類の魚全てが掲載された、まるで図鑑のような、お魚好きにはたまらないノートなのです!!
77種!?と驚いたあなた。じっくり表紙を眺めてみてください。時間を忘れること間違いなしです。よく見ると、表紙に「琵琶湖と川の魚」の写真画像、和名、学名と、「琵琶湖・淀川水系にしかいない魚(固有種)」と「もともと滋賀にいなかった魚(外来種)」が分かるようマークが表記してあります。「固有種当てクイズ」などしてみても楽しいかもしれません。
さらに、子ども達の琵琶湖への関心や、環境意識の向上につながるようにと、表紙裏にも隠し味が!「滋賀の魚の豆知識」として、魚の部位の名前、魚のはかり方、尾びれの種類など、見て学べる目からウロコな内容から、ヨシノートや、琵琶湖のヨシの働きについて記載しています。ちなみに、名前を書くところが魚のシルエットになっていて、表表紙と裏表紙を並べると繋がるようになっています!
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大人用も欲しい!
子ども達のハートを掴んだお魚ノートは、各所で目に止まり、お土産文具として琵琶湖博物館の売店や観光地に置かれるだけでなく、さらなる広がりを見せることになりました。
多数お声が寄せられたのが、「大人用に横罫線のお魚ノートも欲しい!」というものでした。たくさんのお魚が載っているノートを見て、魚好き・釣り人が目を輝かせてくれたのです。そうした嬉しいお声を基に、1年後の2016年夏にコラボ第2弾として「滋賀のお魚ノートA6」が誕生しました!
B5サイズと同様、表紙にあしらった滋賀のお魚図鑑はそのままに、背景をシックに大人っぽい深みのある青色にして、色々な用途に使える6.5mm横罫にしました。持ち歩きやすいA6サイズにすることでアウトドアや、ちょっとしたお土産としてもご活用いただける仕様になっています!
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これをきっかけに、観光地のお土産売り場だけでなく、釣り具店などでも「滋賀のお魚ヨシノート」を取り扱っていただけるようになりました。琵琶湖でフィッシングをされる際には、釣り具屋さんでこのノートを見かけることがあるかもしれません!ぜひ、チェックして見てください!
名無しのごんべさん
さて、現在滋賀の川と琵琶湖にはどれくらいの種類のお魚がいるのでしょうか?「え?77種類でしょ?」と思ったあなた。ここまでコラムをしっかり読んで下さって、ありがとうございます。ところがどっこい。それは2015年時点のデータなんです。細かい事なのですが、魚類の分類の研究は日々進んでおり、少しずつ新しいことがわかってきて、魚の学名が変わったり、いままで1種だったものが実は2種に分けられた!なんてことが起こっているんだそうです。魚を捕獲・写真撮影・DNA分析そして論文を書いて、ラテン語で記された世界共通の学名が付与される…。研修者の情熱が新しい発見に繋がっているのです。すごいですよね!
ちなみに、学名に「sp.」と書かれている魚たちがまだ学名が決まっていない名無しのごんべさんらしく、今後、新種として新しい学名がつく可能性を秘めているのだそうです!
このお魚ノートも、琵琶湖博物館のポスターが更新されるのに合わせて、1度マイナーチェンジをしています。ノートのどこかに、20〇〇年度版と入っているのですが、コアな方は気づいてコレクションして下さってるんだとか!
なんだか、こんなことを聞くとじっくり眺めてみたくなりませんか?そして、今後また新たな発見があればノートにも反映されていきます。あなたが手にする「滋賀のお魚ヨシノート」は、表紙にその時々の生きた研究が詰まっているのです。ロマンだなぁ。ぜひ、お手にとってその魅力を感じてみてください!
学名小話
魚の学名はラテン語で表記するのですが、種小名(2語のうちの後ろの方)は、結構地名や、人の名前がついていたりして、それがラテン語風になっています。ビワコオオナマズには、「biwaensis → 琵琶」がついていますし、ゼゼラは、属名(前の方)が「Biwia → 琵琶」、種小名は「zezera → 膳所」と、もろに琵琶湖の魚です。
学名は、その論文を書く人に命名権があるそうで、けっこうセンスが問われるんだとか(笑)色々な視点で学名・ノートを見てみるのも面白いですね!!研究者の方が楽しそうにお話くださるのを聞いて、私も笑顔になりました!そんなきらめきが、ぎゅっと詰まったノートです!