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立方体が基本モジュールの四角い「PIXEL」(左)と家のカタチで構成される三角の「HOUSE」(右)
大きさと重さの関係を学べる積み木
最初の企画では、基本要素の立方体で構成可能な全ての組み合わせでカタチを作ってピースにしようと考えました。例えば、3つの立方体の組み合わせは、直線、L字型というように2通りのパターンでピースを作ることができるのです。4つ以上になると立体的な展開も可能で、しかしそれでは膨大なピース数になるため、12種のパターンでピースを構成する原形ができました。
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開発当初の試作品はパーツの数が最終品よりも多くあった。
色のグラデーションが難しい
1つの27mm角の立方体で構成される「PIXEL」は、5段階のグラデーションに塗装されています。最初は木の種類の違いだけで表現しようと考えましたが、個体差が大きすぎてきれいな階調を表現できなかったので、色を着けることにしました。
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木の材質だけでグラデーションにするために多くの木材を取り寄せて検討した。
3年の開発期間を経て生産へ
パーツのパターンを決めたりしてデザインを進めると同時に、苦労をしたのは量産品にすることです。コストを重視して海外で生産することも検討しましたが、きれいに溝を出したり、パーツを隙間なくきれいに接着することや、きれいな階調のグラデーションをつけるには国内の職人技術が必要でした。
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上は国内工場でつくったもので、溝がきれいに彫られグラデーションも均等で美しい。下は海外で試作したもの。3マスと4個マスで色が近い。
ずっと使ってもらえるもの、大切な思い出になるものを作りたい
遊びながら自然と足し算経験ができる積み木というコンセプトですが、一番大切にしたいのはずっと使い続けられること。きっかけは、開発者の家で大事にしまわれていたやせた愛着ある積み木でした。
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大事にしまわれていた愛着ある積み木。年月が経っているため木が痩せて隙間が生まれている。
子どもの成長とともに、役目を終えてしまわれてしまうのではなく、インテリアとして飾って子供の成長を見守り、また次の世代の子どもに与えられるものを目指しました。思い出とともにある積み木を使って頂きたいと思っています。 (開発者談)