英検、高2限定の4技能検定…2019年度実施

 日本英語検定協会は2018年12月7日、2019年度の英検新方式の実施概要を速報として発表した。高校2年生を対象とした「英検2020 1 day S-CBT」は、2019年11月から2020年3月まで毎月実施。検定料は2級が7,500円(税込)。

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2019年度 英検新方式 実施概要(予定)
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 日本英語検定協会は2018年12月7日、2019年度の英検新方式の実施概要を速報として発表した。高校2年生を対象とした「英検2020 1 day S-CBT」は、2019年11月から2020年3月まで毎月実施。検定料は2級が7,500円(税込)。

 現行の大学入試センター試験は、2018年度の高校1年生が受験する2021年度大学入試より「大学入学共通テスト」へ移行する。大学入学共通テストの英語試験は、日本英語検定協会のような民間業者が提供する外部資格・検定試験を利用することになった。

 英語外部検定試験利用を支援する仕組みとして、大学入試センターにより「大学入試英語成績提供システム」が設けられる。今後は各大学で、このシステムを介する入試と介さない入試が実施される。

 英検は従来実施してきた方式に加え、大学入試成績提供システムに認定された「英検CBT」「英検2020 1 day S-CBT」「英検2020 2 days S-Interview」の3つの方式を実施する。3つの新方式は、1回の試験でReading・Listening・Writing・Speakingの4技能すべて受験できる。従来型と新方式は、いずれも同じ英検で、出題内容や難易度、採点基準、合否判定、証明書類はすべて同じ。実施方式のみ異なる。

 英検CBTは、4技能すべての試験を、コンピューターを使って1日で受験する。Speakingはコンピューターを使った録音式の試験となる。対象受験者の制限はない。対象級は2級~3級の3グレード(2019年11月より準1級が追加)、毎月実施する。

 英検2020 1 day S-CBTは、Reading・Listening・Writingは紙の試験を受験し、Speakingはコンピューターを使った録音式の試験を受験する。4技能すべての試験を1日で受験することができる。対象受験者は高校2年生限定。対象級は準1級~3級の4グレード、2019年11月より毎月実施する。会場は47都道府県(一部、離島を含む)に配置される。

 英検2020 2 days S-Interviewは、実施方式は従来型の英検と変わらず、Reading・Listening・Writingは紙の試験を受験し、Speakingは対面式の面接を別日程で受験する。Reading・Listening・Writingの合否を問わず、全員がSpeakingを受験する。ただし、2019年度はひとまず実施しない。

 英検CBTと英検2020 1 day S-CBTの検定料は、準1級が9,800円、2級が7,500円、準2級が6,900円、3級が5,800円(いずれも税込)。

 日本英語検定協会は、詳細について発表できる段階になったら、速やかに報告するとしている。また、2020年度の実施概要は、2019年度に発表予定。

《工藤めぐみ》

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