最大規模の冷凍標本を展示「マンモス展」6/7-11/4お台場

　企画展「マンモス展」が2019年6月7日から11月4日まで、東京・お台場にある日本科学未来館で開催される。近年、永久凍土で発掘された冷凍標本を世界初展示。最先端の生命科学のあり方についても考える内容だという。

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2018.12.18 Tue 17:15

　企画展「マンモス展」が2019年6月7日から11月4日まで、東京・お台場にある日本科学未来館で開催される。近年、永久凍土で発掘された冷凍標本を世界初展示。最先端の生命科学のあり方についても考える内容だという。

　「マンモス展」は、マンモスをはじめとしたさまざまな生き物の貴重な標本を通して、マンモスの生態や当時の自然環境に迫る企画展。古生物を取り巻く先端の生命科学研究についても紹介する。

　近年、約1万年前に絶滅したと言われている大型哺乳類のマンモスが、ロシア連邦サハ共和国の永久凍土から次々と発掘されている。掘り出されたマンモスは、冷凍状態で出土することから、化石とは違い、非常に生々しいのが特徴だという。

　日本では、2005年夏に「愛・地球博」で冷凍マンモスの頭部（ユカギルマンモス）が初めて公開され、2006年には日本科学未来館をはじめ全国各地で公開された。今回の「マンモス展」では、ユカギルマンモスのほか、近年新しく発掘された数々の古生物の冷凍標本を世界で初めて展示する。

　冷凍状態のマンモスが発掘されはじめてから現在までに、マンモスに関する研究は進歩し続けている。遺伝情報の保存状態が良い細胞サンプルをもとに、先端バイオテクノロジーを用いれば、マンモスの復活に向けて大きな進展が期待される。一方で、絶滅種の復活については、倫理的な問題や生態系への影響などの課題も存在している。「マンモス展」では、そのような課題を向き合いながら、最先端の生命科学のあり方についても考える。

　「マンモス展」は、福岡、名古屋、大阪でも巡回展を開催することが決定している。

◆企画展「マンモス展」
会期：2019年6月7日（金）～11月4日（月・休）
会場：日本科学未来館 1階企画展示ゾーン（東京都江東区青海2-3-6）
休館日：火曜日
※ただし、7月23日・30日、8月6日・13日・20日・27日、10月22日は開館
主催：日本科学未来館、フジテレビジョン
協力：近畿大学生物理工学部、野尻湖ナウマンゾウ博物館ほか