高校生の大学選び、重視すること1位「学びたいことが学べる」

 高校生が大学選びの際に重視することの1位は「学びたいことが学べる」であることが、学研教育総合研究所の調査結果より明らかになった。2位には「就職に強い」、3位「地元から通える」が選ばれている。

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大学選びで重視すること
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 高校生が大学選びの際に重視することの1位は「学びたいことが学べる」であることが、学研教育総合研究所の調査結果より明らかになった。2位には「就職に強い」、3位「地元から通える」が選ばれている。

 学研教育総合研究所が実施した「高校生の日常生活・学習に関する調査」は、全国の高校1年生~3年生の各学年・男女100人ずつ、計600人を対象に行った。調査時期は2018年9月6日~10日。

 調査対象者のうち、大学受験する予定の生徒は60.3%。希望する最終学歴は「四年制大学・専門職大学」50.3%で、大学院修士課程・博士課程を合わせると59.8%が四年制大学以上の最終学歴を希望していた。

 大学選びで重視することの1位は、2位以下を大きく引き離し「学びたいことが学べる」71.2%。2位「就職に強い」28.2%、3位「地元から通える」20.9%、4位「自分の学力で入れる」20.3%、5位「学費が安い」20.1%などが続いた。

 科学/Science、技術/Technology、工学/Engineering、(芸術/Arts)、数学/Mathematicsの4つ(5つ)の分野に重点をおいた教育を指す「STE(A)M教育」について、「どのようなものか知っている」はわずか5.5%。「言葉を聞いたことはある」12.8%、「知らない」81.7%と、高校生のSTE(A)M教育への認知度が非常に低いことが明らかになった。

 この結果について学研教育総合研究所は、「日本では2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されるなど、本格的にSTE(A)M教育が展開していくのは“これから”という状況である」とし、今後も高校生の認知度に変化が見られる可能性は十分にあると考えられるとしている。

 2030年までの国際社会共通の目標である「持続的な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」は学校教育でも注目が集まっている。「SDGsを知っているか」を聞いたところ、「どのようなものか知っている」6.3%、「言葉を聞いたことはある」11.7%、「知らない」82.0%だった。

 SDGsの認知度はSTE(A)M教育の認知度調査とほぼ同じ割合であることから、学研教育総合研究所は「社会的な動きや新学習指導要領の影響によって、高校生の認知度にも今後大きな変化が見られる可能性が考えられる」と分析している。

 調査結果の詳細は、学研教育総合研究所のWebサイト「高校生白書Web版」で見ることができる。

《外岡紘代》

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