日本代表に横浜市立南、栄光、東大寺、灘の4名決定「第51回国際化学オリンピック」

 「夢・化学-21」委員会と日本化学会は、「第51回国際化学オリンピック」の日本代表生徒4名を決定した。2019年7月21日から30日までの10日間、フランス・パリで開催。実験試験・理論試験と国際交流を行う。

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 「夢・化学-21」委員会と日本化学会は、「第51回国際化学オリンピック」の日本代表生徒4名を決定した。2019年7月21日から30日までの10日間、フランス・パリで開催。実験試験・理論試験と国際交流を行う。

 国際化学オリンピックは1968年に東欧3か国(ハンガリー、旧チェコスロバキア、ポーランド)が始めた高校生の学力試験から発展し、1年に1度開催される「化学」の国際大会。1984年にアメリカ合衆国が参加して以来急激に参加国が増え、今では例年約80か国から300人近い生徒が参加しているという。大会は、毎年7月に約10日間開かれ、 それぞれ5時間におよぶ実験問題(Experimental Examination) と筆記問題(Theoretical Examination)が出題され個人戦として競われる。成績優秀者には金メダル(参加者の1割)、銀メダル(同2割)、銅メダル(同3割)がそれぞれ贈られる。

 日本では、オリンピックの前年度に開催される「化学グランプリ」に参加して、高校2年生から中学3年生の中で上位の成績を挙げるか、日本化学会の支部からの推薦によって代表候補になることができる。「日本化学会の各支部から推薦された者」で、化学グランプリ・オリンピック委員会により認定される代表候補もいる。

 「第51回国際化学オリンピック」代表生徒は、横浜市立南高等学校(神奈川県)2年の大渕将寛(おおふちまさひろ)さん、栄光学園高等学校(神奈川県)1年の末松万宙(すえまつまひろ)さん、東大寺学園高等学校(奈良県)2年の西野拓巳(にしのたくみ)さん、灘高等学校 (兵庫県) 2年の平嶋瞭一(ひらしまりょういち)さんの4名。

 代表者の4名は、国内で行われる全4回の強化訓練合宿を経て、2019年7月21日から30日までの10日間フランス・パリで開催される「第51回国際化学オリンピック フランス大会」に参加する。

 日本は毎年4名の代表生徒が参加し好成績を収めており、2018年のスロバキア&チェコ大会では金メダル1、銀メダル2、銅メダル1だった。

《田口さとみ》

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