子どもにおけいこ事をさせている母親の割合は53.0%と全体の半数を超えたものの、2017年2月の第4回調査をピークに2年連続で減少した。習わせているおけいこ事の数は、「1つ」が第1回調査から7.0ポイント上昇し61.7%となった一方、「2つ」は2.6ポイント減少し24.9%、「3つ」は4.0ポイント減少し9.8%と、おけいこ事の数を絞り込む傾向がみられた。平均のおけいこ事数は1.56となった。
おけいこ費用の世帯年収に占める割合は2.6%で、第1回から毎年減少。第1回調査の3.0%から0.4%減少し、おけいこ費用を抑えているようすがうかがえる。2013年10月に行った第1回調査は、消費税8%への増税を控えた時期で、以来幾度となく延期されてきた10%への消費増税が現実味を帯び始めた第5回調査(2018年2月)あたりから、おけいこ事を抑える傾向が強まっているとみられる。
子どもにおけいこ事をさせるうえでの一番の悩みは「費用がかさむ」59.3%。ついで「付き添いや送迎が面倒」48.0%となり、第1回調査から母親の悩みは変わっていない。おけいこ費捻出のために工夫していることは、「食費の切り詰め」33.8%が6年連続1位に。「自分がパートに出る」19.0%は、第1回調査から増加傾向にあり、世情を反映している結果となった。また、固定費の見直しについては、「通信費の見直し」17.7%、「保険の見直し」8.4%が増加に転じた。
現在習わせているおけいこ事、今後習わせたいおけいこ事は、ともに「水泳」が第1回から6年連続で1位となった。今後習わせたいおけいこ事では、上位5つに大きな変動はないものの、「プログラミング」が3年連続で上昇。2020年度から小学校での英語・プログラミング授業の必修化を前に注目度の高さがうかがえる。