大学入学共通テスト…試行調査の結果報告を受け、駿台講師が分析

 駿台は2019年4月5日、大学入試センターが発表した「大学入学共通テスト」試行調査(プレテスト)の記述式問題結果報告について、駿台講師による分析コメントを掲載。試行調査は2018年11月に実施され、協力校1,453校で6万8,409人が受検している。

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 駿台は2019年4月5日、大学入試センターが発表した「大学入学共通テスト」試行調査(プレテスト)の記述式問題結果報告について、駿台講師による分析コメントを掲載。試行調査は2018年11月に実施され、協力校1,453校で6万8,409人が受検している。

 試行調査は、2020年度の大学入試共通テスト導入に向け、2017年度より行われている。第2回となる2018年度試行調査(プレテスト)は、2018年11月10日・11日の日程で実施。2019年4月4日に大学入試センターが結果報告を公表している。

 駿台では、試行調査のうち数学と現代文の記述式問題について、駿台講師が分析を行った。数学の分析では、試行調査記述式問題の結果、試行調査記述式問題に対する大学入試センターの分析、記述式問題からみる共通テストの展望についてコメントを掲載。記述式問題は数学IAの共通問題において3問の小設問(あ)(い)(う)として出題され、その正答率は(あ)5.8%、(い)10.9%、(う)3.4%だった。分析コメントではそれぞれの問題はどのような問題だったかを解説し、「どれも数学的表現力を試す適切なレベルの問題」と評した。そのほかに、各問題の正答率について、誤答率と無解答率からみた分析も掲載している。

 記述式問題からみる展望では、記述式を加えた新たなテスト形式となることについて、センター試験よりも構想力や発想力が必要とされ、数学の本当の力がセンター試験よりも試される問題となるとの考えを示した。

 国語(現代文)の分析では、今回の問題を前回の試行調査と比較して、「文章(資料)の要点把握の度合いや、解答に必要な内容を探したりまとめたりする際の観点などにおいて、より表面的で単純な設問になってしまっている」と指摘している。また、採点基準について、公表されているものより詳細な採点基準が設けられていると推測。どの程度の解答が許容範囲であるかの目安は、模擬試験や問題演習などを通じて練習を重ねておく必要があるコメントしている。

 駿台講師による分析コメントは、駿台Webサイトに公開。誰でも閲覧できる。

《黄金崎綾乃》

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