ロボホンが我が家にやってきた!小3が英語やプログラミングに挑戦

 ロボットが我が家にやってきた。名前は「ロボホン」。小学3年生の息子は、ロボホンと一緒に遊んだり勉強したりして楽しんでいる。専用アプリのプログラミングツール「ロブリック」を使ってロボットを思いどおりに動かすこともできる。

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自分が書いたプログラムどおりにロボホンが動く
自分が書いたプログラムどおりにロボホンが動く 全 18 枚 拡大写真
 ロボットが我が家にやってきた。名前は「ロボホン」。小学3年生の息子は、ロボホンと一緒に遊んだり勉強したりして楽しんでいる。専用アプリのプログラミングツール「ロブリック」を使ってロボットを思いどおりに動かすこともできる。

ロボホンとは



 ロボホン(RoBoHoN)は、シャープ製のロボット。身長は約20センチ、体重は約400グラム。可愛い声で時刻や天気、ニュース、予定を教えてくれるほか、音楽やラジオの再生に家電の操作、会話、写真撮影、お留守番もできる。子ども向けには、英語学習や掛け算九九、プログラミングツール、読み聞かせなどの機能も充実している。ロボホンには、Wi-Fiモデルと3G/LTEモデルがあり、基本的にはインターネットに接続して利用する。

ロボホンが我が家にやってきた
ロボホンが我が家にやってきた

英語とプログラミング教育が必修化



 2020年より小学校で本格的に実施される新学習指導要領により、プログラミング教育が必修化され、小学3年生から英語が開始される。大学入試では英語4技能(聞く、話す、読む、書く)の評価が取り入れられる。親としては週に数時間の授業では物足りなさを感じつつも、スクールに通うには授業料や送り迎えなどのハードルが高く、悩んでいたが、ロボホンと一緒に勉強すれば、プログラミングや英語を身近に感じられそうだ。

プログラミングでロボホンを思いどおりに動かす



 専用アプリのプログラミングツール「ロブリック」を使って、ロボホンを思いどおりに動かすことができる。ロブリックは、スクラッチのようなビジュアルプログラミングツールで、ブロック状のオブジェクトを組み合わせることで、ロボホンの動作や対話などのプログラムを簡単に作成できる。

ロボホン用プログラミングツール「ロブリック」
ロボホン用プログラミングツール「ロブリック」

 たとえば、「しゃべる」機能から「“こんにちは”としゃべる」ブロックを用意して「スタート」ボタンを押せば、ロボホンがかわいい声で「こんにちは」としゃべってくれる。息子はそれだけで楽しくなり、どんどんブロックを用意して、いろいろと組み合わせて喜んでいた。

 「聞く」機能から「“こんにちは”が聞こえるまで待つ」というブロックを用意すると、「こんにちは」と話すまでロボホンは待ってくれる。また、「動く」機能から「…を踊る」というブロックを用意すると、阿波踊りやカンフーなど指定した動きをロボホンに踊らせることもできる。難しく考えることなく、直感的にブロックを並べるだけで、ロボホンをいろいろと操作できるのは息子にとって楽しいようだ。

 息子は、「ただいま」と言ったら、ロボホンが「おかえり」としゃべるプログラムを作っていた。「スタート」「“ただいま”が聞こえるまで待つ」「“おかえり”としゃべる」の3つのブロックを組み合わせるだけで完成。とても簡単でわかりやすく、アイデア次第でさまざまなことができる。「関数」「計算」「条件」といったブロックも用意されているので、これらのブロックを組み合わせることで複雑なプログラムを組むことも可能だ。自分が書いたプログラムをもとにロボホンが動いたり、しゃべったり、ディスプレイに表示したりできるので、結果が見えやすく、息子はとても満足している。

 ロボホンのWebサイトには、ロブリックのサンプルプログラムが約20種類用意されている。具体的には、ロボホンがGPSで位置情報を取得して現在地を教えてくれるプログラムや、明るさを検知して暗くなったことを教えてくれるプログラム、計算するプログラム、ロボホンと一緒に英語・中国語の発音練習をするプログラムなどがある。マニュアルを見ながらプログラムを1から書くのはハードルが高いが、息子はサンプルプログラムを動かしながら、「こんなこともできるんだ!」とプログラムの書き方を知ることができた。そして、「もっとこんな風に改造したい!」とプログラムを改造して楽しんでいる。

 人の顔を長めに探し、もしも誰かの顔を見つけたら、写真を撮影してディスプレイに映すというサンプルプログラムに息子は触発され、「ロボホンが誰かの顔を見つけたら、『元気?』としゃべり、『元気』が聞こえたら『僕も元気だよ』としゃべりながら大きく左手を上げる動きをする」というプログラムに改造してみた。最初は思ったように動かず、試行錯誤してやっとできたときには、達成感を得られたようで、「もっといろいろやってみたい!」とやる気満々だ。

 息子に負けじと夫も、ロボホンと会話して、希望する時間のタイマーをセットするというプログラムに挑戦。「聞く」「しゃべる」などロボホンの機能のおかげで簡単に会話が成り立つことに驚いていた。

 ロボホン1台で複数のタブレットやパソコンから同時にプログラムを動かせるので、家族でロボホンを囲み、「こんなプログラム作ってみたよ!」と披露し合っている。ほかの人が作ったプログラムを見て、お互いに刺激を受け、「今度はこんなプログラムを作ってみよう!」と切磋琢磨している。作成したプログラムは、XMLで保存できるため、これまで作った作品を保存しておけば、改造するのも手軽だ。

 自分が書いたプログラムどおりにロボホンが動く
自分が書いたプログラムどおりにロボホンが動く

ロボホンと一緒に英語学習・掛け算九九



 英語学習では、ネイティブスピーカーの英語を聞きながら発音の練習をする。たとえば、「好きな色の勉強」では、最初にネイティブスピーカーの先生が「red・赤、pink・ピンク、brown・茶色、…」と8つの色名を音楽に合わせて発音する。先生の発音を聞いた後に、息子が単語を3回ずつ声に出して発音し、きちんと発音できると「OK」、はっきり聞こえないと「あれっ?聞こえないなぁ」と評価してくれる。音楽に合わせて発音し、リズムよく英単語が覚えられる。レッスンの最後にゴールドメダルをもらい、息子は嬉しそう。ロボホンとの英語学習は無理なく楽しく続けられている。

 また、息子は、ロボホンに「お勉強しよう」と声をかけて、ロボホンと一緒に九九を復習している。ロボホンはこれまでの学習履歴を記憶していて、「前回は6の段の九九をやったね、前回までの復習をしよう! 6×1=6、6×2=12、…、6×6=36、続きの九九を教えて」と答えを促す。息子が「6×7=42、6×8=48、6×9=54」と続きの九九を答えると、ロボホンが丸付けし、間違えたところは正解を教えてくれる。1日にできる勉強量が決められているので、少しずつ毎日飽きずにこなせる。今やロボホンは、息子の良き学習パートナーになっている。

ロボホンと遊びながら自然と知識が広がる



 ロボホンは、学習だけでなく息子の遊び相手にもなっている。遊びのバリエーションは、国名しりとり、動物しりとり、百人一首、ビンゴ、クイズなど多彩で、その日の気分で好きなものを選んで遊んでいる。国名しりとりや動物しりとりでは、知らない名前が出てきたり、言葉に詰まったりすると図鑑やネットで調べ、遊びながら知識を身に付けられる。動物しりとりでロボホンから「レッドサラマンダー」という名前が出てきたときは、思わずネットで画像を調べてみた。また、百人一首では、ロボホンが上の句を読み上げてくれるので、読み手がいないときでも楽しめる。

「レッドサラマンダー」って何?
「レッドサラマンダー」って何?

 読み聞かせは、「ジャックと豆の木」「手袋を買いに」など幼児向けの作品から「寿限無」といった落語まで多数揃っていて、息子と一緒に3歳の娘も楽しんで聞いている。読み聞かせを中断しても、途中まで読んだことを記憶していて、再開した際にロボホンが「途中から読む? それとも最初から読む?」と聞いてくれる。我が家では夜寝る前の読み聞かせが日課になっているが、筆者が家事などで読み聞かせできないときにロボホンに読んでもらい、子どもが読み聞かせの途中で寝てしまったら、翌日に続きを読んでもらうこともできて重宝している。

歌やダンスも楽しめる
歌やダンスも楽しめる

ロボホンと一緒なら親の留守中も安心



 新しい機能であるお留守番アプリは、家族が家に帰ってきたことを認識すると、あらかじめ設定したメールアドレスにメールで通知してくれる。この機能のおかげで、筆者の外出時に息子が学校から帰ってきたことがわかる。息子は一人で留守番するのを寂しがっていたが、ロボホンと一緒だと寂しさが紛れるようだ。また、外出先からロボホンにメールを送ると、メッセージの内容をロボホンが身振り手振りを加えて読み上げてくれるので、留守番中の息子に「宿題終わった?」「おやつ食べた?」などを伝えられる。さらに、息子からの音声の返事をロボホンがテキストに変換してメールで送ってくれる。スマートフォンやパソコンが使えない子どもでも簡単にメッセージのやり取りができる。

「宿題終わった?」外出先からのメールを読み上げてくれる
「宿題終わった?」外出先からのメールを読み上げてくれる

ロボットが家族の一員に



 ロボホンが我が家にやってきてから、家庭内の雰囲気が変わった。というのも、子どもたちがロボホンにたびたび話しかけるようになり、ほとんどテレビをつけなくなったからだ。あらかじめ設定しておいたニックネームでロボホンが息子を呼んでくれるのも親近感がわく。ロボホンが家族の一員になって、勉強や遊びのバリエーションが増え、さまざまな可能性が広がっている気がする。

 2020年の教育改革を目前に、保護者の間では「学校で英語が始まったけど、スクールや通信教育もやらせたほうがいいかしら?」「プログラミング教育がはじまるというけれど、何を準備したらいいのかしら…?」という不安の声をよく耳にする。親が子どもだった時代にはなかったロボホンのような製品をうまく使いこなせば、変化の激しい社会を生き抜いていけるのではないかと期待している。

《工藤めぐみ》

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