大学入学共通テストは、大学(専門職大学、短期大学、専門職短期大学を含む)の入学志願者を対象に高校(中等教育学校、特別支援学校高等部を含む)の段階における基礎的な学習達成の程度を判定し、大学教育を受けるために必要な能力について把握することが目的。2021年度(令和3年度)大学入学者選抜より、現行の大学入試センター試験に代わって導入される。
記述式問題の成績については、国語は全体および小問ごとに段階表示を行うが、数学では段階表示は行わず、マーク式問題と同様に配点する。記述式問題の採点は、民間事業者に作業を委託しながら大学入試センターで実施する。
マーク式問題については、新たな出題形式として、連続する複数の問いにおいて前問の答えとその後の問いの答えを組み合わせて解答させ、正答となる組合せが複数ある形式、いわゆる連動型の問題を出題する可能性を示唆。「問題作成のねらい、範囲・内容などを踏まえて、出題する場合がある」とした。
大学に提供する成績は、得点合計や科目別得点などの個人別成績データ。このほか、新たに国語の記述式問題の全体および小問ごとの段階表示を提供するほか、参考情報として科目ごと9段階の段階表示と国語の大問別得点を提供する。
成績提供の日程は、私立大学が2021年2月9日から、国公立大学が2021年2月11日から。ただし、国公立大学の共通テストを課す総合型選抜および学校推薦型選抜については2021年2月10日からとする。
教科・科目ごとの具体的な問題作成については別添の「出題教科・科目の問題作成の方針」、科目選択の方法や試験時間・配点などは「出題教科・科目の出題方法等」に記している。