新大学入試、中高生の親の約8割が不安…その理由は?

 2021年からの新大学入試について、全体で77.2%の親が不安を感じており、その理由として「入試に対して十分な情報収集・対策ができていない」「共通テストが不安」などが多くあげられていることが、河合塾が2019年6月21日に発表した調査結果より明らかとなった。

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2021年に大学入試が変わることを知っているか
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 2021年からの新大学入試について、全体で77.2%の親が不安を感じており、その理由として「入試に対して十分な情報収集・対策ができていない」「共通テストが不安」などが多くあげられていることが、河合塾が2019年6月21日に発表した調査結果より明らかとなった。

 「大学入試改革に関する意識調査」は、都市部(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府)および都市部以外の地域において大学受験を予定している中学2年生から高校3年生の男女、同一の親子を対象に実施したもの。調査期間は2019年5月24日~28日。

 2021年に大学入試が変わる(共通テスト導入など)ことを知っている子どもは84.7%、親は88%。一方で、「知っているが具体的にはわからない」と回答した子どもは49.0%で前年(2018年)同時期調査に比べて約20%増、親は57.3%で前年比約30%増という結果になった。

 2021年からの新入試に向けて不安の程度を聞いたところ、全体で77.2%の親が不安を感じており、中でも都市部以外の地域では8割を超える親が不安を感じていることがわかった。その理由を聞いたところ、親子ともにもっとも多かった回答が「入試に対して十分な情報収集・対策ができていない」親57.0%、子48.1%。ついで、「共通テストが不安」親38.4%、子39.0%、「漠然とした不安」親36.7%、子38.8%という結果になった。

 昭和から平成受験世代の親たちから令和受験世代の子どもたちに自身の受験勉強における心の拠り所は何か聞いたところ、親子ともにもっとも多かった回答は、「過去問」親55.8%、子49.2%。河合塾は、新たに始まる大学入試の「共通テスト」には「過去問」がないことから、今後受験生の不安は大きくなる可能性が考えられると分析している。

《桑田あや》

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