医師国家試験合格率Top20から見る「医学部ランキング2019」…合格倍率・受験者数・辞退率

 夏休みを前に、志望校を検討している受験生も多いのではないだろうか。リセマムでは、2019年度の入試結果から国公私立大学医学部医学科の合格倍率や受験者数、入学辞退率をまとめた。

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「医学部ランキング2019」 合格倍率ランキング
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 夏休みを前に、志望校を検討している受験生も多いのではないだろうか。リセマムでは、2019年度の入試結果から国公私立大学医学部医学科の合格倍率や受験者数、入学辞退率をまとめた。

 「医学部ランキング2019」は、2019年に実施された第113回医師国家試験における合格率トップ20の学校をピックアップし、医学部医学科の入試結果を調べた。各数値は代々木ゼミナールがWebサイトで公開している「2019年度入試結果」の一般入試の結果を参考にしている。

 合格倍率(受験者数/合格者数)がもっとも高かったのは、「杏林大学医学部」24.75倍。ついで「自治医科大学」19.89倍、「聖マリアンナ医科大学」13.56倍、「順天堂大学医学部」12.65倍、「藤田医科大学医学部」8.84倍。

 受験者数が多い順にみると、1位「杏林大学医学部」4,307人、2位「順天堂大学医学部」3,846人、3位「藤田医科大学医学部」2,952人、4位「自治医科大学」2,446人、5位「兵庫医科大学」1,890人。

 入学辞退率(合格者数と入学者数との差の、合格者数に対する割合)が低い順にみると、「自治医科大学」「滋賀医科大学」「大阪市立大学医学部」の3大学がもっとも低く辞退者はなし。ついで「金沢大学医薬保健学域」0.89%、「札幌医科大学」0.90%、「和歌山県立医科大学」0.99%は1%未満となった。上位10大学は自治医科大学以外すべて国公立大学が占めた(このうち自治医科大学は入学者数未公表のため募集人員を入学者数として扱った)。

 なお医学部最難関とされる東京大学医学部は「第113回医師国家試験」における合格率は89.0%でトップ20圏外のため対象外となっているが、合格倍率は3.33倍、受験者数は336人、辞退率は0%だった。

 各項目でのトップ10は次のとおり。

◆合格倍率トップ10
1位「杏林大学医学部」24.75倍
2位「自治医科大学」19.89倍
3位「聖マリアンナ医科大学」13.56倍
4位「順天堂大学医学部」12.65倍
5位「藤田医科大学医学部」8.84倍
6位「兵庫医科大学」8.75倍
7位「慶應義塾大学医学部」8.15倍
8位「東京慈恵会医科大学」6.05倍
9位「滋賀医科大学」4.48倍
10位「愛媛大学医学部」4.40倍

◆受験者数トップ10
1位「杏林大学医学部」4,307人
2位「順天堂大学医学部」3,846人
3位「藤田医科大学医学部」2,952人
4位「自治医科大学」2,446人
5位「兵庫医科大学」1,890人
6位「東京慈恵会医科大学」1,858人
7位「聖マリアンナ医科大学」1,763人
8位「慶應義塾大学医学部」1,296人
9位「筑波大学医学群」684人
10位「信州大学医学部」566人

◆入学辞退率(低い順)トップ10
1位「自治医科大学」「滋賀医科大学」「大阪市立大学医学部」0.00%
4位「金沢大学医薬保健学域」0.89%
5位「札幌医科大学」0.90%
6位「和歌山県立医科大学」0.99%
7位「東北大学医学部」1.45%
8位「愛媛大学医学部」2.65%
9位「筑波大学医学群」3.59%
10位「信州大学医学部」4.11%

 入学者数が公表されていない学校については、入学辞退率を(合格者数-募集人員)/合格者数×100として算出した。また国公立大学には倍率やセンター試験の得点で二次試験の受験資格者数の制限をかけている大学もある。

《工藤めぐみ》

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