21年卒生の就職活動、大手企業のみ志望は1割程度

 2021年卒の学生のうち、大手企業のみを志望する学生は1割程度であることが、エンカレッジとRECCOOの共同調査から明らかになった。また、7割近くの学生が1か月以上の長期インターンシップに興味を持っていたが、経験者(現在就業中を含む)は19.4%だった。

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大手企業とベンチャー企業のどちらを志望しているか
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 2021年卒の学生のうち、大手企業のみを志望する学生は1割程度であることが、エンカレッジとRECCOOの共同調査から明らかになった。また、7割近くの学生が1か月以上の長期インターンシップに興味をもっていたが、経験者(現在就業中を含む)は19.4%だった。

 キャリア教育支援NPOのエンカレッジは、RECCOOと共同で「21卒向け 就職活動に関するアンケート」を実施。2019年6月8日~15日の調査期間で、上位校を中心に2021年卒業予定の大学生・大学院生574人から回答を得た。

 長期インターンシップ(1か月以上)への興味について、30.0%が「興味あり」、38.7%が「やや興味あり」と回答。7割近くの学生が興味を示し、「興味なし」10.1%、「あまり興味がない」21.2%を上回った。一方、長期インターンシップ(1か月以上)の経験について、「経験なし」が80.6%を占め、「経験あり」は7.0%、「現在就業中」は12.4%にとどまった。

 また、回答者のうち、東京開催のサマーインターンシップにエントリー予定がない関東圏外の学生に対して、エントリーしない理由を質問。「交通費/宿泊費がかかる」52.4%がもっとも多く、「日程調整が難しい」22.2%、「参加したいインターンの東京開催がない」9.5%、「移動時間がかかる」7.9%、「東京以外でも開催される」7.9%となった。

 そのほか、大手企業とベンチャー企業のどちらを志望しているかを聞くと、「おもに大手企業志望」が45.5%ともっとも多く、ついで「おもにベンチャー企業志望」35.9%、「大手企業のみ志望」10.3%、「同じくらい志望」8.4%。エンカレッジによると、「なにをもって安定とするか」という軸が揺らぎつつある現在、志望傾向が偏る学生は少数派だという。広い視野で企業を見ている学生が多いと分析している。

《黄金崎綾乃》

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