シニア世代、孫のための出費増…年間平均13万円以上

 シニア世代が最近1年間で、孫のために使った金額は平均13万1,334円で、2018年よりも3,065円増加していることが、ソニー生命保険の「シニアの生活意識調査2019」より明らかになった。使い道は、「おこづかい・お年玉・お祝い金」「一緒に外食」などが多かった。

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この1年間で孫に使った金額
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 シニア世代が最近1年間で、孫のために使った金額は平均13万1,334円で、2018年よりも3,065円増加していることが、ソニー生命保険の「シニアの生活意識調査2019」より明らかになった。使い道は、「おこづかい・お年玉・お祝い金」「一緒に外食」などが多かった。

 ソニー生命保険の「シニアの生活意識調査」は、2019年で7回目。全国のシニア(50~79歳)男女各500人、計1,000人の有効回答を集計している。調査期間は2019年7月30日~31日。

 シニアの楽しみの1位は「旅行」47.4%、2位「テレビ/ドラマ」34.7%、3位「グルメ」30.1%、4位「映画」28.8%、5位「読書」28.6%など。男女別にみると、「テレビ/ドラマ」「グルメ」「読書」「健康」「子ども/孫」は男性よりも女性のほうが5ポイント以上高い。一方、「自動車」「スポーツ」は女性よりも男性のほうが高かった。

 「旅行」が楽しみと回答した人は、月額平均2.5万円を出費。男性2.4万円、女性2.7万円だった。「グルメ」が楽しみと回答した人は、月額平均1.3万円。男性1.7万円、女性1.1万円を出費していた。

 孫がいるシニアが最近1年間で孫のために使った金額は平均13万1,334円。2018年調査より3,065円増加している。「5万円~10万円未満」22.5%、「3万円~5万円未満」18.3%という回答が多かったが、中には「50万円以上」という人も6.1%いた。

 孫への出費は「おこづかい・お年玉・お祝い金」78.3%がもっとも多く、「一緒に外食」47.8%、「おもちゃ・ゲーム」38.3%、「本・絵本」27.3%、「一緒に旅行・レジャー」25.8%が続いた。男女別にみると、「一緒に外食」「衣類などファッション用品」は、男性よりも女性のほうが10ポイント以上高かった。

 スマートフォンを利用しているシニアが、日頃スマートフォンで行っていることは、1位「メール」84.3%、2位「通話」80.8%、3位「インターネット検索」66.4%、4位「ニュース閲覧」59.3%、5位「天気予報チェック」56.9%だった。また、電卓や腕時計などの代わりにスマートフォンを利用している女性が多いことが明らかになった。

 出かける際の移動手段は、「自家用車」65.0%が最多。ついで、「電車」44.8%、「徒歩」43.5%。「自家用車」は、男性71.2%、女性58.8%と男性のほうが12.4ポイント高い。「自転車」は、男性25.8%、女性36.0%と女性のほうが10.2ポイント高かった。

 現在、自動車運転免許を「持っている」シニアは81.5%。「すでに自主返納した」は2.9%だった。年代別にみると、「すでに自主返納した」は50代0.8%、60代1.6%、70代8.4%で、もっとも高い70代でも自主返納した人は1割に満たなかった。

 現在、運転免許を持っているシニアが何歳ごろまで運転を続けると思うかを聞いたところ、「70代まで」と回答したのは50代40.8%、60代51.0%、70代39.2%。「80代以上」は50代7.0%、60代11.6%、70代32.7%と、70代のシニアは3人に1人が80歳以降も運転を続けたいと考えていることがわかった。

《外岡紘代》

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