2020年卒採用、採用選考を「終了した」56.3%

 ディスコは、全国の主要企業13,658社を対象に、2020年3月に卒業予定の大学生の内定状況および2021年3月に卒業予定の大学生の採用計画について調査した。

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採用選考の終了状況
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 ディスコは、全国の主要企業13,658社を対象に、2020年3月に卒業予定の大学生の内定状況および2021年3月に卒業予定の大学生の採用計画について調査を実施した。

 調査は2019年9月25日から10月4日にかけて行われ、10月1日の正式に内定解禁を迎えるタイミングだった。回答を得られたのは1,474社で、結果として新卒採用状況は企業にとって今年も厳しさを増したことがわかった。

 2020年3月卒業予定者の採用に関して、採用を終了したのは56.3%で、ここまでの採用活動を振り返り「とても厳しい」「厳しい」と感じている企業は全体の82.9%となった。業種別にみても8割を超えることからもその厳しさがうかがえる。また、内定辞退者が増えたと回答したのは33.2%で、内定者充足率の平均は76.2%と量への不満が目立つ。

 これから始まる2021年3月卒業予定者の採用について、その採用数を増やす予定なのは15.0%で、今年度並みは76.0%と、企業の採用意欲は依然として高い。開始時期としては、3月の情報解禁を経て面接を実施し、4月からの内定出しを目指すという。「3月採用広報解禁、6月選考解禁」という日程ルールがあるものの、良い人材を獲得するために早期に開始する企業が増える見込みとなった。

 採用活動に向けて60.5%の企業が「インターンシップの実施・見直しに力を入れる」と回答。1日開催のプログラムが多く、短期間で効率的に学生と接点を持ちたいという企業の意向が読み取れる。

 学生優位の売り手市場が続く中で優秀な学生の争奪戦はまだまだ続きそうだ。

《村本茉生》

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