学校法人立命館は2025年4月21日、京都市北西部の衣笠エリアでの「KINUGASA Redesign Project」始動を宣言する記念セレモニーを北野天満宮・紅梅殿で開いた。6月1日には、アート・イベント「KINUGASA ART VILLAGE FESTIVAL」を同エリアと立命館大学衣笠キャンパスで開催する。
「KINUGASA Redesign Project」は、立命館創立125周年と2026年4月に新設されるデザイン・アート学部を背景に、衣笠エリアを再び世界に向けて芸術の都として発信することを目的としている。柱となる取組みは「アートコンテンツの創出・発信」「アートイベントの企画・開催」「MaaSによるアートヴィレッジの一体化」の3つ。仲谷善雄総長は、立命館がその中核を担い、国内外に誇るアートヴィレッジへと発展させる意向を示した。
続いて、小川さやか副総長が、同プロジェクトの柱の1つであるアート・イベント「KINUGASA ART VILLAGE FESTIVAL」について詳細を発表した。毎年6月の第1日曜日を「アートの日」と制定し、2025年6月1日に初開催することが決定した。イベントでは、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化創出を目指す「ヘラルボニー」とのコラボレーション、小説家の原田マハ氏とARTISTS’ FAIR KYOTOなどをプロデュースする高岩シュン氏の対談など、多彩なゲストによる企画が予定されている。
セレモニーには、京都市の吉田良比呂副市長や仁和寺の大林實温執行長、北野天満宮禰宜の東川楠彦氏も出席し、「衣笠芸術村」復興への期待を述べた。また、書家の金澤翔子氏による席上揮毫が行われ、「飛翔」という作品が贈られた。
同プロジェクトには、京都府、京都市、京都歴史回廊協議会、北野天満宮、平野神社、金閣寺、常照寺、真如寺、等持院、仁和寺、妙心寺、龍安寺、京都府立堂本印象美術館、京福電気鉄道などが協力している。