2019年度第2回高卒認定試験、再試験の時間割に記載ミス

 文部科学省は2019年11月25日、2019年度(令和元年度)第2回高等学校卒業程度認定試験の再試験において、運営上のミスがあったと公表した。再試験の受験希望者に送付した時間割の一部に誤った記載があり、受験者13人に影響があったが、全員が予定科目を受験した。

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再試験のお知らせに関する書類における時間割の誤記
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 文部科学省は2019年11月25日、2019年度(令和元年度)第2回高等学校卒業程度認定試験の再試験において、運営上のミスがあったと公表した。再試験の受験希望者に送付した時間割の一部に誤った記載があり、受験者13人に影響があったが、全員が予定科目を受験した。

 2019年度第2回高等学校卒業程度認定試験は11月9日と10日に実施。台風19号の影響などでやむを得ず受験できなかった人を対象に11月23日と24日、全国5会場で再試験を行った。

 再試験の対象者は45人。文部科学省からは、当初の試験実施日の前に受験票、再試験希望後に再試験のお知らせに関する書類を送付しているが、今回、再試験のお知らせに関する書類で時間割の一部に誤った記載があることが、受験者からの指摘で判明した。

 11月24日の再試験では、4時限目「生物基礎」、5時限目「地学基礎」、6時限目「化学基礎」が正しい時間割だったが、再試験のお知らせに関する書類では4時限目「化学基礎」、5時限目「生物基礎」、6時限目「地学基礎」と誤って記載。このため試験当日、該当する「生物基礎」と「地学基礎」の受験者13人に会場で試験前にアナウンスしたほか、午後からの科目のみを受験する受験生に対しては個別の電話連絡で誤記について説明した。「化学基礎」の受験者はいなかった。

 再試験では、該当する受験者13人のうち、理解が得られた11人には受験票に記載された正規の時間割によって試験を実施。受験者本人の都合で再試験のお知らせに記載された時間割での受験を希望した東京都会場の2人は、その時間割により試験を実施。受験者13人全員が予定していた科目を受験したという。

 なお、通常は試験終了後には受験者が問題冊子を持ち帰ることができるが、今回は同一科目の試験を異なる時間帯に受験したため、「生物基礎」「地学基礎」について試験終了後に問題冊子を回収。受験者には後日、郵送で対応する。

 文部科学省では、今回のミスについて「再試験のお知らせに関する書類の内容について、担当課において二重、三重の確認ができていなかったことによるものと深く反省しております。このようなミスが生じたことをお詫びいたしますとともに、再発防止の徹底に努めてまいります」とコメントしている。

《奥山直美》

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