* 内訳:学納金1,850万円+海外実習積立金・教育後援会費60万円
医学部の教育の特徴
同大学の医学部は千葉県成田市に所在する。「国際」という名のとおり、学生の7人に1人は留学生、教員約300人のうち30人は外国人というグローバルな環境も魅力のひとつ。専任教員の配置や24時間体制の学修室も備え、国家試験のサポート体制も充実しているという。
また、広大な敷地内には5,300平方メートルを超える世界最大級の「シミュレーションセンター」をはじめとする最新の設備・機器を擁し、研究環境も高水準を誇っている。総合大学であるため、在学中に保健・医療・福祉専門職の連携のあり方を修得するカリキュラムも組まれている。
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なぜ安い?
このような教育環境を千葉県で実現しながら、私立大学医学部で最安の授業料を設定できるのはなぜか。同大学の広報によると「11学部26学科と大学院4研究科に加え、多くの附属病院・関連施設を擁する医療福祉の総合大学であり、長年にわたって健全な経営を続けながら、着実に発展を続けてきているため」だという。安定した経営基盤により、この学費でも十分に世界水準を上回る医学教育を提供することができるのだという。
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医学部特待奨学生制度
また、医学部では最大で、合計1,550万円を支給する医学部特待奨学生制度がある。「一般入試」「大学入試センター試験利用入試」「留学生特別選抜入試(第1回/第2回)」および「帰国生および外国人学校卒業生特別選抜入試(第1回/第2回)」において、特に成績優秀で人物識見ともに優れた者を医学部特待奨学生として選抜する。「一般入試」「大学入試センター試験利用入試」の特待奨学生は合わせて50人。特待奨学生として入学した場合には、奨学金として最大6年間で1,400万円を給付し、入学金150万円を全額免除するほか、学生寮「成田インターナショナルハウス」への入寮を希望する場合には優先的に入寮を許可される。6年間の学納金総額は300万円となり国公立大学並みだ。
「経済的な事情によって断念する受験生を少しでも減らし、ひとりでも多くの受験生に夢を叶えてほしいという考え」が根底にあり、学費をできる限り抑え、奨学生制度にも力を注いでいる国際医療福祉大学。志望校選びの際は倍率などの数値を横並びで比較しがちだが、他学部や病院、研究所なども教育の質に還元されることに留意する必要がある。学校選びには、大学全体を見渡す視野が必要だ。