グローバル・イノベーション・ランキング2019、日本は32位

 東洋大学は2019年11月28日、主要60か国を対象としたランキング「グローバル・イノベーション・ランキング2019」を発表した。1位は「シンガポール」、2位は「ルクセンブルク」、3位は「スイス」。「日本」は32位だった。

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グローバル・イノベーション・ランキング2019
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 東洋大学は2019年11月28日、主要60か国を対象としたランキング「グローバル・イノベーション・ランキング2019」を発表した。1位は「シンガポール」、2位は「ルクセンブルク」、3位は「スイス」。「日本」は32位だった。

 「グローバル・イノベーション・ランキング」は、東洋大学グローバル・イノベーション学研究センターが、世界各国のイノベーションの進展度を評価する指標として独自に開発した「グローバル・イノベーション・インデックス」を用いて、主要60か国を国別にランキング化したもの。今後、ランキングは毎年作成、公表するものとし、各国のイノベーションに向けての政策展開や、企業の経営方針の策定に貢献することを期待しているという。

 世界各国のイノベーションの進展度を測るために、就業者1人あたりの生産性、特許出願数、R&Dの技術者数など58の国際比較指標を選定し、それらを「国際調和」「市場動向」「技術革新」「人間力」「関連政策」の5つの大項目、さらに18の中項目に分類。216か国・地域を対象として、研究センターが設定した58指標のうち53指標以上のデータ収集ができた60か国をランキングの対象とした。データの採集年度は、可能な限り直近(2018年)まで。国やデータの性質によってはそれ以前のものを用い、国際統計にない国のデータについて、主要国は研究センターが独自に収集した。

 「グローバル・イノベーション・ランキング2019」は、1位「シンガポール」60.1ポイント、2位「ルクセンブルク」58.1ポイント、3位「スイス」57.5ポイント、4位「ニュージーランド」56.5ポイント、5位「アイスランド」56.0ポイントなど。「日本」は32位だった。

 東洋大学はランキングの分析にあたって、日本、アメリカ、中国、ドイツ、シンガポールの5か国を注目国とした。5つの大項目について比較すると、全体順位1位のシンガポールは、各項目バランスの取れたスコアとなっている。一方、中国、アメリカは「技術革新」において際立ったスコアを示している。日本は「技術革新」が中国、アメリカについで高かったが、「国際調和」「人間力」はもっとも低かった。

 日本の各指標順位をみると、「人間力」は60か国中57位。そのうち、中項目の「教育」においては、「大学進学率」が31位、「世界大学ランキング技術系・工学系部門」が32位、「PISA 数学リテラシー・科学リテラシー」が2位、「TOEFL iBT平均スコア」が58位だった。

◆「グローバル・イノベーション・ランキング2019」TOP20
1位「シンガポール」60.1ポイント
2位「ルクセンブルク」58.1ポイント
3位「スイス」57.5ポイント
4位「ニュージーランド」56.5ポイント
5位「アイスランド」56.0ポイント
6位「アイルランド」55.7ポイント
7位「エストニア」55.3ポイント
8位「スウェーデン」55.1ポイント
9位「アメリカ」54.9ポイント
10位「イギリス」54.8ポイント
11位「デンマーク」54.6ポイント
12位「オランダ」54.5ポイント
13位「フィンランド」54.1ポイント
14位「オーストラリア」53.9ポイント
15位「中国」53.4ポイント
16位「ノルウェー」53.3ポイント
17位「カナダ」52.7ポイント
18位「オーストリア」52.5ポイント
19位「ベルギー」52.4ポイント
20位「ドイツ」52.3ポイント

《桑田あや》

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