【インフルエンザ19-20】山口県や北海道など全国で流行拡大

 厚生労働省は2019年12月20日、第50週(2019年12月9日~15日)のインフルエンザ発生状況を発表した。定点あたり患者報告数は15.62人で、前週の9.52人からさらに増加した。山口県、北海道、宮城県をはじめ、全国で感染が拡大している。

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インフルエンザ流行レベルマップ(第50週)
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 厚生労働省は2019年12月20日、第50週(2019年12月9日~15日)のインフルエンザ発生状況を発表した。定点あたり患者報告数は15.62人で、前週の9.52人からさらに増加した。山口県、北海道、宮城県をはじめ、全国で感染が拡大している。

 インフルエンザの2019年第50週の定点あたり患者報告数は15.62人、患者報告数は7万7,425人。第49週(12月2日~8日)の定点あたり9.52人、患者報告数4万7,200人よりさらに増えた。定点医療機関からの報告をもとに全国の医療機関を第50週に受診した患者数を推計すると約53.5万人(95%信頼区間50.1~56.9万人)になるという。

 都道府県別では、山口県(31.94)がもっとも多く、北海道(29.76)、宮城県(26.69)、青森県(24.14)、富山県(24.04)、埼玉県(20.84)、大分県(19.60)、福島県(19.41)、熊本県(19.38)、神奈川県(19.17)、新潟県(19.09)、広島県(18.94)、長野県(18.06)、東京都(16.84)、島根県(16.82)、千葉県(16.61)、愛知県(16.53)と続いている。全47都道府県で前週より増加している。

 全国で警報レベルを超えている保健所地域は、1道1府18県の52か所、注意報レベルを超えている保健所地域は1都1道2府38県の295か所にのぼる。

 国内のインフルエンザウイルスの検出状況を直近の5週間(2019年第46週~第50週)でみると、「AH1pdm09」が95%を占めている。このほか、「AH3亜型」3%、「B型」2%。

 基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は856例あり、前週の546例から増加した。全47都道府県から報告があり、年齢別では「1~9歳」の330例が最多となっている。

 インフルエンザ様疾患による保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校の休業施設数も増えており、第50週は休校が52施設、学年閉鎖が646施設、学級閉鎖が2,007施設。いずれも第49週より増加している。

《奥山直美》

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