インフルエンザの2019年第50週の定点あたり患者報告数は15.62人、患者報告数は7万7,425人。第49週(12月2日~8日)の定点あたり9.52人、患者報告数4万7,200人よりさらに増えた。定点医療機関からの報告をもとに全国の医療機関を第50週に受診した患者数を推計すると約53.5万人(95%信頼区間50.1~56.9万人)になるという。
全国で警報レベルを超えている保健所地域は、1道1府18県の52か所、注意報レベルを超えている保健所地域は1都1道2府38県の295か所にのぼる。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況を直近の5週間(2019年第46週~第50週)でみると、「AH1pdm09」が95%を占めている。このほか、「AH3亜型」3%、「B型」2%。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は856例あり、前週の546例から増加した。全47都道府県から報告があり、年齢別では「1~9歳」の330例が最多となっている。
インフルエンザ様疾患による保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校の休業施設数も増えており、第50週は休校が52施設、学年閉鎖が646施設、学級閉鎖が2,007施設。いずれも第49週より増加している。